第6話
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よくわからないのは大きい文字の部類の拡張機器という欄だな。何を拡張するんだ?この洞窟のことか?それだと部屋という欄の説明ができないしな。この欄にはもう本から出したアマチュア無線機みたいなのは名前が通信機になってここに載っている。もう少し種類が出たらわかるだろう。今は諦めるしかないな。まずは食料からだな。食料のページはっと。あった、あった。水とパンと干し肉だけか。今はこれで食いつなぐしかないのか。しかもそれぞれ100かかる。仕方ない、水と干し肉を出してみるか。
水(15L)は樽と一緒に、干し肉(6kg)麻袋に入って出てきた。結構出てくるな。だいたい1週間分ぐらいか?節約すればもっと行けるか?このままいくと1週間で200は使わないと生きていけないのか。本当に生きていけるのか不安になってきた。考えてもしょうがないしまずは腹に入れよう。干し肉は味が濃くて少ししょっぱいがまずくはない。というか噛めば噛むほど味が出てきておいしいぐらいだ。これなら当分飽きることもなく食べ続けられるな。
おいしかった~。次は気になっているモンスターの欄だな。モンスターの欄の下に中くらいの文字で亜人種と書かれている。その下には小さい文字でゴブリン、オーク、オーガと書かれている。それぞれ100、200、200となっている。しかし、1体しか出ないのと複数体出るのとでは全く違うぞ。オークとオーガが同じ数なのを考えると複数体出てくるのか?それとも似ているから同じなだけか?悩んでも仕方ないし、ゴブリンで試してみるか。まずは大部屋に移動だな。
ゴブリン、出てこい。文字の光が収まった。
「「ギー、ギー、ギーー、ギー、ギーー」」
目の前には複数匹のゴブリンが現れていた。
「よし!」
「「ギー?」」
そう言いながらこっちを見上げている。個体差はあるが大きさは大体70~80cmで肌の色は緑色、目は鋭く服はズボン1枚、刃渡り約30cmのナイフを持っていて、よくゲームとかで見るゴブリンに近いが鼻は人より少し高い程度だった。数は10人(?)か。思った以上に出てきてくれたな。それに今、俺の言葉に反応しなかったか?試してみるか。
「ゴブリン、そこに並べ」
「「ギー!」」
そう言ってゴブリンたちは横1列に並びだした。おぉ、言っていることが分かるのか。ということはオークやオーガも言葉が通じる可能性があるな。これは大きな収穫だぞ。しかし俺は今日本語の発音じゃなかったがこれがきっとマスティック語なのだろう。後は数字の増やし方さえ分かれば安泰だな。
「「ギーギー、ギギー」」
ゴブリンが騒ぎ出した。突然なんだ?
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