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無人の異世界開拓記~女の子達と街作り~  作者: オリオン
第4章、畑と田んぼ作り
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農家の住民

農家の家を建てて、新しく出てきた住民は田舎言葉を喋る変わった子だった。

この世界には方便はない、何せ生きている人間が俺達だけだからだ。

それなのに方便を喋る女の子だ、この子を生んだのは女神さんだし、気分か趣味かのどれかだろう。


「でだ、ここは何処だ? あんた達は誰だ? 詳しく教えてほしいだよ」


そういえば名乗っていなかったな。


「じゃあ、まずは自己紹介からだ、何処かは後で話す」

「分かっただよ」


俺と安希は自分の名前をこの女の子に告げた。


「えっと、浩助に安希だな、覚えただ!」

「あぁ、後他にも住人が2人居る、そいつらからも聞いておいてくれ」

「分かっただ」

「それじゃあ、次だな、ここは何処かを教えよう」

「んだ!」

「ここは人が非常に少ない世界だ」

「そんな世界があるだか、世界って何だか?」


そんな所を説明するのか、世界って何? と聞かれても世界としか答えれないって!

しれっと難しい質問を・・・異世界? いや、この子らにとっては俺達の世界が異世界だ。

じゃあ、どういう? 色んな物がある場所? そうだ、それが良いかな。


「えっと、い、色んな物がある場所だな、うん」

「色んな物があるだか、面白そうだ!」

「そ、そうだな・・・あはは、所でお前の名前は?」

「お、おらの名前は、えっと、覚えてないべ」


やっぱり記憶は無いのか。


「じゃあ、俺が名前を付けるが、良いか?」

「そうだなぁ、名前がないと不便だよ、おねげーするだ」


うーん、田舎風の女の子で農家だし、伊美いみ?これで良いかな。


「じゃあ、伊美だ、どうだ?」

「伊美だね、分かっただ、今日からおらは伊美だ」


やっぱり名前を付けるときはしんどいと感じてしまうな。


「それと伊美、お前は何か出来ることはあるのか?」

「分からねぇだ」

「じゃあ、取りあえず田んぼか畑を作るのを試してみてくれ」

「分かっただ」


そして、俺は伊美にクワを渡した、すると、伊美はすごい勢いで畑を耕している。

やっぱり農家だな、農業関連の事なら任せれるだろう。


「おぉ、おらは畑仕事が出来るだね」

「そうみたいだな、だから農業関連の物は頼む、人手が足りないからな」

「分かっただ、任せてくんろ」


さてと、農業関連は伊美で十分だろう。


「じゃあ、安希、少し離れるか」

「そうだね」


そして、俺と安希は少し遠くの方に移動した。


「女神さんよ、出てきてくれ」

「はいはい、お願いの私とお話ししたいですね」

「そうだ、聞きたいことがある」

「何ですか?」

「なんで伊美は方便なんだ?」


俺は率直に疑問に思ったことを聞いてみた。


「農家は方便でしょう? 私のイメージです」

「いや、まぁ、俺もそんなイメージはあるが、なんで方便? 少し不便なところもありそうなのに」


伊美の方便はそこまで訛っていないからまだ分かるが、もしも訛っていたら聞き取れないかも知れない。


「だって、方便女子って何処か可愛くないですか? 可愛は正義でしょう!」

「なんでそんなに堂々と叫んでるんだよ・・・」

「可愛いは正義! これは至言ですよ!」


うん、女神さんのキャラって何だろうな、うん、変人で良いかな。

いや、一応神様だし変神だな、うん、それが良い。


「さぁ、とにかくこれが回答です、可愛いからですよ」

「あぁ、そうかい、分かったよ」

「それじゃあ、戻りますね」


そう言うと、女神さんは姿を消した、と言っても、多分本に戻っただけだろうがな。


「変わってるよね、あの神様」

「神様は皆変わり者なんじゃないか?」

「なんで?」

「だって、彼の女神さんのお父さんは嘆かわしいから人類を滅ぼしたんだし」

「あぁ、そういえばそうだったね、それで魔物が増えてきたから人間を増やして欲しいんだったっけ?」

「そうそう、やっぱり神様は変な奴ばっかなんだよ、多分な」


と言っても、あの女神さんはまだ良い方だな、気に入らないから人類滅ぼした父親よりはな。


「じゃあ、そろそろ戻ろうか」

「そうだな」


俺達は家の付近まで戻ってきた、すると伊美が小さい畑を完成させていた。


「戻ってきただね、作っただよ」

「は、速いな、あの短期間で」

「おらは畑仕事だ面白いと感じただ! おら、農作業頑張るだよ!」


伊美は目をキラキラさせて話してくれた。

まぁ、面白いと感じてくれるならそれで良いかな。


「じゃあ、農作業は任せるな」

「当然だ! おらに任せてくんろ!」


伊美は自分の胸を思いっきり叩き、そう言った。


「がふ・・・」


そして、安希がまたダメージを喰らった、多分伊美が自分の胸を叩いたときに揺れた胸で

ダメージを受けたんだな、相変わらず自分のコンプレックスにはめっぽう弱い奴だ。


「く、こ、これで勝ったと思わないでよ、いつか絶対に伊美に負けないくらい大きくなるんだから!」


そう叫び、安希は家の方に走っていった、あの台詞は自分が負けたと認めているよな。


「おら、安希に何か変な事しただか?」

「いや、何でも無い、気にしないでくれ」

「わ、わかっだよ・・・」


安希、もう少し自分に自信を持てば良いのにな。

まぁ、そんな簡単な話じゃないのかも知れないが。

さてと、俺も家に帰るかな。

今回から更新ペースを落とし、土日に更新します。

詳しくは活動ページをご覧下さい

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