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えやみぐさ  作者: 濁点
始まりは死
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書き直しということで、設定が多少違いますがベースは変わりません。

よろしくお願いします。

人は死んだらどうなるのかというのは、誰しもは一度は考える永遠の命題だ。

大抵ははっきりした答えにたどり着けなくて、数十年後自分の身を以て答え合わせをする羽目になる。

私も例に漏れず、幼い頃母に聞いてみた。

「人は死んだらどうなるの?」

お母さんは笑って「お月様になるのよ~」なんて言っていた。

それを言うなら「お星様」だろう。

死んだ人が皆、月になっていたら夜空はあのでかい衛星で満員になってしまう。

それを指摘すると「死んでからも無限の内の一つに埋もれちゃうなんて嫌よ~。目指すはオンリーワン。死後くらい夢を叶えたいわ」なんて返ってきた。

未来ある子供に語る話ではない。

当時の私はこれ以上母に聞いても確かな答えは得られないと早々に見切りをつけ、その後は小さい頭をうんうんと絞って考えた。

まあ、もちろん答えは出なくて、成長するにつれてそもそもそんなことを疑問に思っていたことすら忘れた。

だから、実際遭遇してまず思ったことは疑問の解決に対する喜びでは決してなくて、「ついてない」だ。

ああ、こんなに早く答え合わせをすることになるとは。

短かった私の生に合掌。

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