1/2
都市伝説倶楽部 活動日誌・第0号
-プロローグ-
これは、俺の実体験だ。
信じなくてもいい。
信じろって言われるほど、
胡散臭い話はないと思ってる。
実際、まあ、俺自身、
あの出来事を全部「本当だった」と
言い切れるほど、強くはない。
都市伝説なんて、
たいていは噂話だ。
誰かの勘違いと、
悪意のない嘘と、
ちょっとした偶然と悪意が混ざってできる。
――少なくとも、
そういうことにしておいた方が、
都合がいい。
それでも、
いくつかの出来事は、
今も説明がつかないままだ。
記録は残っている。
ノートも、写真も、音声も。
ただし、
残っていないものも、確かにある。
信じるかどうかは、自由だ。
これは証明でも、忠告でもない。
ただ、
忘れないために書いている。
これを書き終えたら、
俺はもう一度、
あの日の名前を見直すことになる。
4月7日。
すべてが始まった日だ。
そして――
たぶん、
終わりの日でもある。




