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愛が重いよ上司さま!  作者: 件のベリー
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私の仕事は受け付けです

 「俺以外の男と喋らないでほしい」


私は英会話教室の受け付け事務を担当している

増田紫兎ますだ しう


受け付けの私に対して無茶な要求をしているのは上司の瀬川俊哉 (せがわ しゅんや)さん


彼は女性の生徒さんからの人気が大変高く数多のアプローチを受けているのをよく目撃する。しかし仕事に支障が出るからとどんな素敵な女性でも瀬川さんはそれらを全て断っているらしい。

やがて女嫌いと噂が出回るほど堅物な仕事人間で、生徒はおろか女性職員にすら一定の距離を保っていた。


だけど距離感が遠いだけで会話や仕事ぶりは丁寧で決して冷たくはない。だからこそ彼のファンは増える一方だ。

仕事ができる人は男女共に魅力的。


私だって憧れの人としてそっと想いを寄せている。


でも彼はみんなの憧れの的で、私はただの従業員。

色んな女性がアプローチしてダメだったんだから、とびきり美人でも高学歴な訳でもない地味な私なんてきっと彼の眼中になんかない。

そう思っていたからこそ、嫌われたり鬱陶しいと思われないようにせめてマイナス評価だけはされないように!とそんな思いで彼に対して業務以外の私語は慎み、仕事中も淡々とした態度をとっていた。


嫌われることもないが特に仲良くもなれない。そんな日々を過ごしていた。


だけどここ最近1ヶ月前くらいから彼から挨拶以外にも短い雑談をされることが増えてきて嬉しく思っていた。

小さな幸せを胸に仕事により一層励んでいた私


ただそんな彼が今は頓珍漢なことを言っているから私はもう混乱状態。


「えっと..。それはその、どういうことですか?」


質問の意図が分からず聞き返す


「ですから、私以外の男と喋るなとお願いしているんです。嫉妬で仕事どころではありません。」


嫉妬!?え?瀬川さんが私に..?


「えぇ?え?あの..でも私、受け付けが仕事で..」


動揺している私を見て瀬川さんが閃いた!と言わんばかりに次の提案をしてくる。


「では職場の移動をしましょう。次のあなたの勤務地は私の家です。私の家で私の受け付け業務をしてください。これなら問題ありませんね」


「なっ..!?」


驚きのあまり返事ができないでいると


「特に反論がないと言うことはこの方向で話を進めてよろしいですね?」


「ちょっと待ってください!!!話が一向に見えません!!!!!!」


小さな会議室に私の大きな声が響いた。こんな大声、学生時代でも出した覚えがなかった。



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