意外と知らないホワイトクリスマスのお話
ハッピーメリークリスマース!! ひだまりのねこサンタですよ。
今年もやって来ましたクリスマス!!
残念ながら、今年も私が住む地域はホワイトクリスマスにはならなそう。
今夜はそんなホワイトクリスマスについてのお話。
クリスマスといえば、やはり雪のイメージありますよね?
絵本や物語、映画なんかでも大抵は雪景色が舞台になります。
でも、本場聖地エルサレムは、鹿児島に近い気候で、この時期あまり雪は降らない。標高は高いので降らないわけではないけれど。
私たちがイメージするクリスマスの原型はやはりイギリス。
そしてクリスマス=雪景色のイメージを世界中に広めたきっかけは、チャールズ・ディケンズが1843年に発表したベストセラー小説『クリスマス・キャロル』だと言われています。
彼の幼少期には毎年クリスマスに雪が積もっていたそうで、そのイメージが作品を通じて世界中に広まったのです。
世界中に影響を与えられる小説ってすごいですよね。昔は何となく読んでましたけれど、今思えば、アイデアも構成も素晴らしく、小説のお手本みたいな作品だとわかります。
そういえば、彼のデビュー作は、エッセイ集なんですよね。ふふふ。
また面白いことに、彼の幼少期には毎年雪景色だったロンドンですが、暖流の影響もあって、最近100年をみても数えるほどしかホワイトクリスマスにはなっていません。
じつはこれ、1550年から1850年までの小氷期(Little Ice Age)が影響しているんです。
つまり、寒冷期にあったイギリスにおいてホワイトクリスマスは当たり前の光景。ロンドンを流れるテムズ川も冬になると凍り付くほどの寒さです。
残念ながら、私が本で読んで憧れたテムズ川の天然のスケートリンクは、1813年を最後に二度と凍結することなく姿を消してしまいました。その事実を知ったときは落ち込みましたよ。
きっとディケンズが描いた雪景色のクリスマスは、一種のノスタルジーとともに人々に受け入れられたのでしょう。雪が降らない東京の人々が抱く憧れのような気持ちと似ているのかもしれませんね。
そして、『クリスマス・キャロル』によって定着したホワイトクリスマスのイメージが決定的に固定化されたのが、1942年のアメリカ映画『スイング・ホテル / Holiday Inn』の主題歌であった『ホワイトクリスマス』の爆発的なヒットです。
その数5000万枚以上。世界で一番売れたシングル曲としてギネス記録となっている永遠のクリスマスソングによって、ホワイトクリスマスという言葉が世界中で認知されたわけです。
ちなみに、なにをもってホワイトクリスマスと定義するかですが、実は各国で基準が違います。
本場イギリスでは、25日クリスマス当日に雪が降ればホワイトクリスマス。必ずしも積もる必要はないそうです。逆に数日前から積もっていても、当日雪が降らなければホワイトクリスマスにはならないのだそう。
アメリカでは、25日の朝7時の時点で、雪が1インチ(2.54cm)以上積もっていればホワイトクリスマス。当日の降雪は無くても、仮に残雪でも、積もっている事実があればOKだそうです。
対照的な二か国ですが、我が日本はどうでしょうか。
実は日本には基準はありませんが、気象庁やメディアの伝え方で判断するならば、イギリス基準が採用されているように思えます。
都心部の人間には憧れのホワイトクリスマスですが、北海道や日本海側の豪雪地帯の人々からすれば、何がホワイトクリスマスだ、とか言われそう。
せめてクリスマスに降る雪が、綿菓子やもこもこの綿だったら良いのにね。
温暖化の影響で、年々この時期雪が降る地域が減っているそうです。
ホワイトクリスマスが、絵本の中だけの話にならないように、サンタさんにお願いしようと思います。
ちなみにクリスマス、オーストラリアは夏ですが、メルボルンではホワイトクリスマスになったことがあるそうです。
テニスボール大の雹が激しく降り注いだんですね……。
サンタさん……逃げてっ!!
ファミマのプレミアムチキンを食べながら書きました。
チキンを食べるクリスマス……なんだかいい感じ。(ΦωΦ)フフフ…。