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史実編 11話

APEXハマってサボってました。

結局滝川一益は到着せず4日目に会議が行われることが決定した。

3日目は丹羽長秀が主催で催し物をしてるようだが宿老と信雄、信孝のみでの話で信澄は呼ばれなかった。

というか呼ばれたところで二日酔いで若手衆は全員ぶっ倒れていた。


「うえっ……頭痛え……。」


「七兵衛様、七兵衛様……。」


意識が朦朧とする七兵衛を呼ぶ声が聞こえる。

どこか聞き覚えのある愛しい声……。


(茶々だっ……!)


信澄はすぐに起き上がる。


「あっ、お目覚めになられたのですね。昨日の夜、廊下で倒れていたから……。」


「すまぬ、茶々。どうも勝蔵達と飲むと悪ノリしてしまう。迷惑かけてしまったようだな。」


「いえいえ、それがお若いということでしょう?私は七兵衛様がどうなってもお支え致しますよ。」


クスッと笑う茶々。

信澄の頬が赤くなる。


「ははは。お前には叶わんなぁ。しかしそれはなぁ……。」


「以前の奥方様のことでしょう?七兵衛様の気持ちの整理が着くまで茶々はいつまでもお待ちしておりますよ。」


そう言って微笑むと茶々は出ていった。

そのあとすぐに七兵衛は視線を感じた。


「何者だっっっっ。頭いてぇ。」


「おろろろろ、七兵衛くんは織田家の一大事に茶々様と何をしているのかなーー?」


そう言ってニヤニヤしながら森長可と池田元助が出てきた。


「ほっとけ。お前らは催しには行かなくていいのか?」


「全て玄以殿がやって下さるし我ら若造は邪魔者ですよ。それにしてもお市様にそっくりですなぁ。」


「まあお前昔っからお市様の事好きだったからなーー。娘もそりゃ好きなんだろうなーー。」


「だからそういうのじゃねえよ!」


「というかこれ、誰も求めてないから早く顔洗ってきてください。」


元助が冷たく言う。


「誰目線だよお前。ちっ。」


ムスッとしながら七兵衛は顔を洗い朝食を済ませて廊下を歩いていると何かにぶつかった。


「んあっ!?痛えなぁ。何だこのガキ。」


いきなり子供がぶつかってきたのだ。

姿勢が悪い七兵衛の方がコケて子供はピンピンしているが少し不思議そうにこちらを見ている。


「随分と高そうな服着てんなぁ。誰じゃお前。」


「むっ!!余は三法師であるぞ!そなたこそ誰じゃ!!」


「さっ、三法師様!?こっ、これは飛んだご無礼を。拙者は津田七兵衛にござる。いやぁ、以前お会いになった時よりも随分と大人になられたようで。」


「七兵衛伯父上か!噂は聞いておるぞ。それより余は少し川に行きたい。お供してくれぬか?」


「かっ、構いませぬが俺一人だと流石に。誰ぞ連れて参りましょう。」


「なら余も共に行こう。」


ということで七兵衛は三法師をおぶってそこら辺を探した。

するとちょうど良いのがいた。


「おい、堀久。ちょっと付き合えや。」


「ん?三法師様の子守りですか?構いませんよ。」


「おお、久太郎!そなたも来ておったなら挨拶にこぬか!!」


「三法師様、申し訳ありません。菅谷長頼や福富秀勝が討たれたせいで人手が足りておらぬのです。」


「それは仕方ないのう。ともかく着いてまいれ。」


三法師がそう言うと3人は川へ向かった。


「でもなんで川なんです?一人で行っても楽しくないですよ。」


「父上がよう川で遊んだと申されておったのじゃ。それゆえ余も遊びたい。」


「いや、それは俺とか勝蔵とか元助とか街のガキも集めて遊んでたヤツですよ。今は織田家の身分も跳ね上がりましたからそんなことは出来ませんよ?」


「むむむ、そうなのか……。なら魚でも見るかのう。」


「そう致しましょう。魚を捕まえて台所に持っていけば調理もしていただけます。」


秀政が言うと少し残念そうだった三法師の顔が明るくなった。

そして小一時間、3人は魚を捕まえた。

(とはいえ捕まえられたのは5匹程度だが……)


「おお、七兵衛殿に久太郎じゃねえか!何してんだ。」


そう言って羽柴秀吉がやって来た。


「おお、羽柴殿。今ちょうど魚を捕まえていたのじゃ。」


「魚ですか。どれどれッッ!こちらのお子はよもやっっ!!」


「ああ、三法師様だ。」


「なっ!なんとっっ!サルでございますぞ、三法師様。」


三法師を見るやいなや秀吉は猿の真似をする。

それを見て笑う、三法師。

そこで秀政がハッとした顔で言う。


「あの、羽柴殿。これもしかして三法師がご世継ぎに相応しいのでは?」


「ああ、確かに。そもそも家督は奇妙殿に譲られていたしな。」


「確かにそうじゃ……。しかしこのような幼子に……。いや我らがお支えするのか。七兵衛殿、久太郎!よう言ってくれた!恩賞には期待してくれや!!」


そう言うと秀吉はダッシュで戻って行った。


「んで催しはどっちが勝ったんだ?」


「三七様です……」


「うえっっ!!」


中村一氏が草むらから出てくる。

爆笑する三法師とドン引きする2人。


「まあ予想はしていましたが完敗ですか?」


「はい、完敗です。かなり不味い状況です。殿はどこか消えてしまうし。」


「猿ならさっきまでここに居て三法師様を見るや閃いたように走って行ったが。」


「全く!あの方はすぐフラフラどこかへ行ってしまう。困ったものだ!!」


「小六に頼みやぁいいじゃない。」


「蜂須賀殿は中国への備えで播磨に……」


秀政が信澄に耳打ちする。


「そうか。まあ頑張れよ。」


そう言って3人は帰城するのだった。

そしてその日の夜、秀吉は丹羽長秀をこっそり呼び出した。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] この当時で三歳。 つまり現代の感覚では一歳以上二歳になったばっかりくらいまでの幼児のはずなんだがかなり普通に歩けたりしっかり話せている。 某作品みたいに赤子チートするのかな。
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