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デスモードの異世界転移  作者: 東京ナナナ
第一章 デスモードのダンジョン探索
5/10

再生スキルと野宿

 

 ……傷、どうしよ。

 

 え、俺なんも持ってねぇぞ。

 結構傷もヤバいよな。片手は血塗れだし、肋骨も何本か折れてて歩くたびに激痛が走る。他にも小さな切り傷などはいくらでもある。


 特に手の傷は不味いな。まともに拳を握ることすらできねぇ。右手が使えないのは、かなりのペナルティだ。


 どうにか治す手段はないもんかんね?


 



 そういえば《気功術》って身体能力を強化するものだったよな。

 これは自己治癒能力とかも強化するのか?

 …やってみよう!


 取り敢えず、よく創作物でやるように傷(右手の)に気力を集中させて、巡らせてみた。気力はいくらでもあるから、爆発するんじゃねぇかというぐらいの勢いでやる。

 …多分今ならデコピンだけでコンクリートを粉砕できるな。


 すると、みるみるうちに、傷が高速で巻き戻されているかのように治り始めた。

 ……気力、やべぇ。


 すると、


 『スキル《再生》を獲得しました。』


 ふむ?これはどんなスキルなんだろうな。

 なんとなく効果は予想できるが。


 《再生》

 自己治癒能力を強化する。体力が自動で回復する。自己治癒系スキルの中位スキル。


 これ結構凄いやつみたいだ。

 具体的には、四肢欠損までなら一日程度で治る。

 この常軌を逸した効果と、取得条件が判明されていないため、人間ではこれより一つ下の《自動回復》というスキルしか普通は手に入らないらしい。

 なのでこのスキルを持っているのは吸血鬼や、上位の獣人などしか持っていないようだ。(モンスターを除き)


 つまり、これで永遠に戦い続けることができる。体力も回復するから睡眠も必要ない。これでもっと効率よくレベルを上げることができるな。


__________________________________


 腹減った。


 そう!

 俺は食料を一切持ってない!というか、何も持たずにつれてこられてきたんだぜ?

つまり何が言いたいかというと、ヤバい!死ぬ!餓死する!ということだ。


 だから、食料を探そうと思う。

 ちょうどいいことに、俺は今先程まで戦いがあったゴブリンどもの集落にいる。まぁ、食い物なんて探せばいくらでもあるだろう。それに武器も必要だ。





 嘘だろ…。

 なんもなかったんですけど。

 

 もっかい言うぞ?


 なんもなかったんですけど!!!


 え、嘘やん!あいつら何喰って生きてんだよ!

 …いや予想はつくぞ?

 所々に人の骨らしきものが落ちていたし…。

 俺も食うしかねえのか、ゴブリン。はぁ…。


 ついでに言うと、武器も見つからなかった。

 

 マジでなんもねぇな、ここ。


 とにかく俺は空腹を満たすためにゴブリンを食べることを決意した。


 まずは死体を解体する。やり方がわからなかったので、取り敢えず血を抜いて適当の切り分けた。使ったのはあいつらの短剣だ。

 そして切り分けた肉を葉っぱで包み、土のすぐ下に埋める。

 その上に焚火を起こせば簡単に蒸し焼きになるって寸法だ。

 

 では、いざ実食!





 …不味い。

 この何とも言えない臭さがヤダ。

 まぁ、でも食えんことはないな。不味いってだけで。


 え?人の形をしたものを食べるのに抵抗はないのかって?

 

 ねぇよそんなもん。

 食わなきゃ俺が死ぬだけだし。俺に倫理観を求められても困るな。


 とにかく!これで腹はいっぱいになった。


 正直、《再生》スキルがあるから寝る必要はないんだよな。

 

 そしたら、早速もう一狩りしてきますか


 ということで、俺の異世界生活、記念すべき第一日目終了。


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