表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クマのデジタルな生活  作者: 熊五郎
2/2

1

お楽しみください。

今度の転移の光は先ほどより強くはなかったが、相変わらず眩しかったので目を閉じた。10秒ほど経ったあと光を感じなくなったので目を開けると、俺は、森の中に立っていた。ここどこだよ、そういえば操作の仕方とか何も教えてもらってないじゃねーか!!このゲームの神様たちは全てポンコツなのだろうかと思っていると頭の中にマイクを持ちながら叫んだ時のような音がした。

'ピーーーいぴーーーーーおぴーーおーピーーーへんピーーーか!ピーー返事をせんか!'

頭が割れるー!!

頭を抱えながらうずくまっていると、だんだんと声が聞こえてきた。

'聞こえておるな、馬鹿者'

はいはい聞こえてますよ。

'返事をしろと行ったのは妾じゃがなんじゃ、その返事は、まあよい、それより妾がお主に特別にちゅーとりあるとやらをやってやろう。ありがたく思うのじゃ'

アリガタヤ、アリガタヤ。どうかこの私めにそのチュートリアルをお願いいたします。

'思っておらんことを口にするな、馬鹿者。まず、この世界の、お主らの言うすてーたすとやらについてじゃ。'

試しにステータスと唱えて

'急に唸って頭がおかしくなったのかの?説明の続きをするぞ。スキルとやらと称号は意識すると効果がみられると父上がおっしゃっておったぞ。自分以外の者を観るには見るためのスキル、確か鑑定とやらがいるらしいぞ。'

ポイントも意識すれば振り分けられるのか?

'そのとうりじゃ。わかっておるようじゃから説明ははぶくぞ。次に、生きてる物はみな腹が減る。当たり前じゃが食事、睡眠などはしっかりとるのじゃ。'

これは、満腹度とかか。続けてくれ。

'最後に人には気をつけよ。相手はお主が人の魂をもつ者だとわかっておらんじゃろう。くれぐれも不用意に近づいたりちょっかいを出したりするでないぞ。'

もし、ちょっかいをだしたらどうなるんだ?

'まあ、殺されるじゃろうなー。逆に殺してしまった場合には街で討伐隊が組まれてお主を殺しにくるじゃろうの。'

めんどくせー、気を付けるわ。

'そうじゃ。お主にいくつかスキルをやろう。まずは変化、いろんなものに姿を変えられるのじゃが、デメリットがあっての、変化している最中はずっと、変化しているところに激痛がはしるのじゃ。まぁ使い慣れればそのうちなんとかなるじゃろ。あと、その変化した姿によってすてーたすとやらが変わるらしいからの気をつけるのじゃ。次にねんどうりきとやらじゃ。重いもので、自分と同じ重さまで持ち上げられるそうじゃ。この二つで頑張れば人にでもなれるじゃろう。'

なんか一気に情報がきてよくわかんなかったけどありがとよ。そういえば、あのブラシみたいなやつは何処にあるんだ?

'なんじゃ?あのくしは、妾の神器のひとつじゃからの、わしの手元にあるぞ?'

そのくしくれない?

'妾に神器をよこせじゃと!?たわけが。そう簡単に神器をホイホイ渡せるわけないじゃろがアホ!'


その言葉に地味に傷つきながら返す。


だってそのくしがあれば念動力で届かないところもかけるじゃん。

'そんな事のために神器をよこせというのか?まぁ、その身体にしたのは妾じゃからの。このくしの模造品ぐらいならばくれてやろうぞ。'

何気にこれが一番嬉しい。

`死にたいのか?獣風情が!もういい!妾帰る!'


そんな声が聞こえると頭の中から何かがぬけていく感覚の後、ロリ神様(笑)の声が聞こえなくなった。

何度か声をかけてみるが何も反応がない。


まいっか。


そう言って、最初に目のついた日当たりの良さそうな岩の上へ移動するのだった。


ありがとうございましたクマ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ