夏の夜は
遅くなりました。そして短いです。すいません。
絹家視点
なんで?
なんでなんでなんで?
なんで、
私が三木を壁ドンしてんのよぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!
一時間前………
三木との待ち合わせ場所についても、まだ三木の姿はそこになかった。
三木、私のこと褒めてくれるかな。かわいいって、言ってくれるかな。
なんてことを考えながら待っていると「おーい」と聞き慣れた声がする。
「……………」
「……………」
ま、まずい。沈黙ムードに入っちゃった!なんとかしないと!
「ねぇ、」
「あのさ、」
私と三木の声が重なる。そして、「あっ」と口を手で抑える。
「…………」
「…………」
またもや沈黙ムード入っちゃった!?ほんとどうしよう!?
自分が青春真っ只中の世代だったらこの瞬間も楽しいんだろうなぁ…………って!今の問題をなんとかしないと!
そ、そうだ!こんなときこそ和葉ちゃんたちの出番!目線で合図したら気付いてくれるはず!
そう思って、屋台の裏で隠れている(大体は見えてるけど)浴衣の安在ちゃんとなんかスカジャンにサングラスかけてる和葉ちゃんたちをガン見した。
おぉぉぉぉぉい!気付いてぇぇぇぇぇぇ!
二人は見つめ合っていて、私の必死の目線に気付かなかった。
ほんと、どうしよう。
そう呟きかけた時だった。
自分の左手を包み込むような圧力がかけられ、そのまま手が引かれる方へ誘われた。
次から三木視点1、絹家視点2、三木視点2みたいな感じで書いていきます。
深夜の感じで書いてるので誤字とか変な部分あると思います。見つけたら指摘して下さい。