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栄荘の人々  作者: 柏原 葛
栄荘の出来事
17/18

夏祭りにて〜和葉〜

投稿期間が空いてしまって申し訳ありません。

今回は和葉目線です。絹家と三木の距離は縮まるのでしょうか。

ちなみに、次回は絹家目線のつもりです(変わる可能性は高いです)

「結構賑わってますよね」

「そりゃここら辺の祭りっていったらここしかないから、ここらの人はだいたいくるよ」

「へぇ、安在(あんざい)さん色々知ってるんですか?」

「まぁ、栄荘に来てから結構経ってるからね」

 それはそうと安在(あんざい)さん。僕たちは絹家(きぬや)さんの手助けのために来ているんですよね?なのになんで…………

「なんでそんなに祭りを満喫しているんですか!!」

 薄い水色で黄色い花の模様のある浴衣を纏った安在(あんざい)さんは、普段の髪型とは違いよくある“お団子へアー”と化していた(少し可愛いと思ってしまった)。そして僕のお金でわたあめ、お面、射的の屋台を次々に回って歩いた。


「いいじゃんか〜。ほら、(きぬ)ちゃんあそこにいるじゃん」

 安在(あんざい)さんが指差した先には浴衣姿の絹家(きぬや)さんが頬を赤らめながら三木(みき)さんを待っている。

「僕らチンピラとしていい感じにするっていう作戦でしたよね!なんで浴衣なんですか!全然チンピラじゃないでしょ!!」

「まぁそこは和葉(かずは)ちゃんがいい感じのチンピラになってくれたから問題ないっしょ。革ジャンにサングラスってだけでチンピラじゃん」

 この人のチンピラへのイメージってどんなものなんだろう。まぁ、僕が選んだんだが。


「あっ、三木(みき)さん来ましたよ」

「ほんとだ〜。(きぬ)ちゃんったら照れてる〜」

 そこですか。結局はそこですか。

「そういえば和葉(かずは)ちゃん晩御飯食べた?」

「あ、いえ、まだですけど」

 突然の質問に不意を突かれ、無愛想に返す。

「じゃあ………」

 その時だった。安在(あんざい)さんは持っていたわたあめを僕の口に押し付けてきた。

「なっ!」

 顔が熱くなっていくのを感じた。だってそれは、先ほど安在(あんざい)さんが口にしていたものだったからだ。

「ひょっ、はんふぁいはん!(ちょっ、安在(あんざい)さん!)」

 急いでわたあめから顔を遠ざける。

「えっ………そんなに………嫌だった………?」

 小首を傾げて上目遣いをしてくる安在(あんざい)さん。ほんと女の人ってこういうときずるい。

「え、嫌っていうか…………恥ずかしい………です………がはっ!」

 そう言った直後、背中に衝撃を感じる。

「はっはっは!和葉(かずは)ちゃんったら可愛い!」

 本当にこの人は悪い人だ。

「痛いですって!背中バンバンするのやめて下さい!」

「さっきのトキめいたかなぁ?」

 もの凄いドヤ顔でこちらを見る安在(あんざい)さん。

「女の武器はこうやって使うのよ」

「めっちゃキリッとしてますけど、間接キスとかいいんですか!!」

「いいよいいよー!なら直接する?」

「絶対嫌です」


 安在(あんざい)さんとのやりとりを終えて絹家(きぬや)さんの方へ目を移す………が、

安在(あんざい)さん………」

「どしたの?」

 急に血の気が引くのを感じた。



絹家(きぬや)さん……いなくなってます…………」

色々至らない点があるでしょうが、アドバイスなどを頂ければ幸いです。

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