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陽だまりの図書室  作者: 竜泉塚 神楽
2/9

彼と彼女の距離感

一部タイプミス等ありましたので編集させていただきました。

翌日学校に珍しく遅刻せず登校した大地は、昇降口で郁香を見つけた。

「おはようございます。桜井先輩」

「あ、おはよう山倉君」

と朝の挨拶を交わしていた大地の後ろから

「あれー?大地?おはよう今日は遅刻じゃないんだ。珍しいね」

と声がした。後ろを振り向くと大地のクラスメイト二人が立っていた。上西一馬と遊佐ありさだった。

「おはよう、一馬、ありさ。朝から二人で登校とはラブラブですな~」

そう一馬とありさは付き合っている。

「ち、ちが、いや違わないけど違う」

「照れなくてもいいって」

と茶化していると

「ありさも大地もそこまで。ところでそちらの方は?」

と言い一馬は大地の後ろを見ていた。そこにはあっけにとられた感じで郁香が立っていた。

「え?あ!すみません。彼女は桜井先輩。同じ図書委員なんだ。先輩、俺の幼馴染の一馬とありさです。」

そういって大地は一馬とありさを紹介した。郁香は

「初めまして、3年の桜井郁香です。よろしくね」

一馬とありさは驚いていた。

「まさか、大地に先輩の知り合いができるとは…大人になったな」

「よろこばしいことなのだけど…なんだろうすごく寂しい」

と泣いた振りをしながら言った。

「お前らは俺の親か!そろいもそろって似たような反応しやがって、だいたい中学のときも知り合いはいたわ」

と大地が反論すると二人は

「これでも大地のことは何でも知っているつもりだったから」

「つーか、中学のときは部活していたから当たり前じゃん」

と返してきた。

大地は何も言い返せなかった。すると郁香が

「中学のころは部活していたの?ならどうしてやめたの?」

「それは、いろいろありまして」

すると郁香は罰が悪そうに

「ご、ごめん聞いちゃだめだった感じだね」

「い、いえ大丈夫です」

「あ、もうすぐチャイムなるね、じゃあ私先に行くね。山倉君またね」

と言い駆け足で教室へ向かっていった。

「はい、また」

いつか話さないといけないな、と思いながら大地は別れをどこか心のどこかで惜しんでいた。

しかし、その気持ちに気づかず

「じゃあ俺らも教室行こう」

といい教室に向かった。

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