第一章
大変長らくお待たせしました。
桜宮会長からこの学校のことを細かく教えてくれた。
驚いた事が、さっきも会長が言ってたとおりこの学校には異能を使うものしかいなくて来ている人たちは皆、何かしらどこかに精通している者たちのみということと、季節ごとにトーナメント戦みたいなのがあること、これはそのときになったら教えてくれるらしい・・・。(本人談)
学校行事が多すぎて頭には入りきらないが、中学の頃とは3倍近く違うとだけ言っておこう。
「まぁ、だいたいこんなものじゃろうな。・・・何か質問はあるかえ?」
「今のところはないですね。」
なにがなんだかさっぱりなので言っても理解出来ないので・・・、なんていえないし・・・。
「そうか、ならばお主に渡さないといけないものがあるのじゃ。」
とてとてと、教壇のところまで戻っていき、ごそごそと何かを探しているみたいだ。
「うぬ~、この中にあったと思うんじゃが・・・、お、あった!・・・にゃ!」
ごちん、という音が聞こえ、また頭ぶつかったんだなと声には出さず心の中に出しておいた。
少し涙目になりながら何かを手に戻ってきた。
会長が隠しながら持ってこれるものなので小さいものだと思うけど。
「ほれ、受け取るのじゃ。」
「・・・これは。」
会長が持ってきたものそれは腕輪だった。
何も装飾がついていない本当にただの腕輪である。あえて言うならば・・・。
(俺の腕の太さに合ってない・・・・・・。)
もう見た感じにわかるくらいに合ってない。俺のために持ってきました!なんて絶対ないだろっていうくらいに。
「この学校の生徒手帳みたいなものじゃな。他にも色々と使う場面は出てくるはずじゃから必ずつけて置くように。とは言ってもこれはお主専用の腕輪じゃから外れないじゃろう・・・。」
なにやらしみじみと喋ってるようだけど、ちょっと待って。
(さっき俺専用にって言ってなかった・・・?)
どう見てもこれは間違いでしょ!言っておかなければ。
「あの会長、これどう見ても俺の腕に嵌らないですけど・・・。」
「そうじゃろうな、じゃから腕に通したまま10秒くらい待ってみるんじゃ。面白いものが見れるぞ。」
「は、はぁ・・・。」
言われたとおりに待っていると腕輪が光りだして、腕にすっぽりと収まってしまった。
(・・・・・・まるで生き物みたいだな。)
試しに引っ張ってみるが、びくともしない。肩が引っ張られるとかでもなく、なんというか人が持てないものを引っ張っているようなイメージ。
ぶっちゃけ、外れる気配がない。
「どうじゃ?つけた感じ違和感などないはずじゃが。」
「そうですね。これといって重たいってわけでもなさそうですし。」
「そうかそうか、それはなによりじゃ。では、早速、お主の能力を見せてくれぬかの?」
どうでしたか?
今のところこの作品をメインに書いていこうと思ってます。
もうひとつの作品を少しずつになってしまってるので出せるときには出す感じですね。