一章
長らくお待たせしました。
1ヶ月ぶりの投稿です
高校生・・・、高校生・・・、高校生・・・。
頭の中にエコーのように何度も響く高校生という単語。
なんというかいい響きだよな。
なんて、おかしな風になっている早瀬の横で、しゃがみこみ頭を抑えている桜宮会長がもがいていた。
「な、なんじゃこの気持ちは、顔が燃えるように熱いんじゃが!」
・・・知らんがな。
あー・・・だの、うー・・・だの言っている会長のことはとりあえず置いておいて、話を聞いていて気づかなかったのだが、外から爆発するような音がしたり、あまり気にはならないのだが地面が揺れていたりした。
来るときにグラウンドからそんな感じの音とかしていたけど…。
いまだに悶えている会長に聞いてみる。
「あの、会長さん。外のほうからすごい音とかしているんですけど。」
「・・・・・・ほぇ?」
まだ混乱しているんだろう、きっと。
間の抜けたような返しをしていたのできっとそう。ちょっとかわいいなぁ・・・、なんて思ってない。
・・・こほん。
「さっきから外のほうが騒がしいなぁと思いまして。」
「あぁ、そうじゃな。今年は面白そうな人物とめぐり合えるやもしれぬな。」
「え?あぁ、いや。聞きたかったのはそういうことじゃなくて何をやっているのかなぁと・・・。」
何を言っているんだ?というふうに首をかしげる会長。
同じように首をかしげる、俺。
何だこれ・・・・・・。
「え?もしやお主、何も知らずにこの学校に来たのか!?」
はっ!と驚いたように聞いてくる会長。まったくその通りなんだが、おかしかったのかな?
「え、えぇ、まぁ。姉の薦めでこの学校に来たようなものなんで・・・。」
「・・・・・・まさか何も知らないようなやつが入学していようとは。」
え、なにかまずかったのかな、怖いんだけど。
「では、お主にここの学校のぷろぐらむというか方針みたいなものを教えるぞ。」
「は、はい。」
「まず、この学校はほかのどの学校にもない特殊な装置で働いており、まぁ、なんじゃ?
生徒の皆が異能が使えるんじゃ。」
「・・・・・・は?」
え、え?今会長はなんて言ったんだ?
異能が使える?・・・はは、何を言っているんだろうネ。
「お主の言いたいこともわかる。そういうわけで今から証明して見せるぞ。
実際に見たら信じるじゃろ?」
「まぁ、確かに。」
「それじゃ、よ~く見ているのじゃぞ。」
会長は俺から距離をとって、教壇の位置にまで戻っていった。
するとおもむろに目を閉じると、急に腕のほうから強い光が当たりを照らす。
「我の手に、桜扇。」
「うわっ!」
まぶしすぎて思わず目を瞑ってしまい、光が収まると会長の手には扇子が握られていた。
「え?いつの間に?」
「これは呼び出しただけじゃ、これからが本番じゃぞ。」
会長は扇子を構え、不意に上げると、
「風よ、舞え。」
突如、ものすごい風が体育館の中に吹き荒ぶ。
置いてあった椅子等が台風にあったかのようにあちこちに飛ばされていた。
俺は呆然となり、口をあんぐりとあけていることだろう。
「どうじゃ?これがわしの能力『桜扇』じゃ。驚いて何もいえまい。」
俺も散々剣術とかで驚かせていたほうだが、これはそんなのと次元が違いすぎる・・・・。
というより、なんだこれ。
「まぁ、これで信じてもらえたじゃろ。」
こくこく。
まだ驚愕から醒めない早瀬はうなずくことしか出来ない。
でも自分の目で見て肌で感じているということは嘘ではなく、真実なんだろう
「信じてもらえたついでに、実はの、この学校に来る人は皆、先祖が何かしらの能力や特技があるやつらじゃ。おぬしにも何かしら見覚えがあるじゃろ?」
・・・・・・ある。俺の先祖が何をしていたのかも。
今、俺がじっちゃんから教えられてきた技能。
だからねぇさんがここに行けって言ったのか・・・・・・。
中途半端な終わり方になりましたが
どうでしたか?
この作品のほかにも書いているものがありますのでよろしければそちらも読んでみて下さいね。