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悲しき天使の独奏歌(ソロソング)  作者: 霜月 めいこ
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第一章 天より舞い降りし美しき天使②

身仕度を終え、オレは学校へ歩いて行った。


教室に入ると、クラスメイト達はオレをちらりと見るとすぐ目を逸らした。

だが自分のグループの人が入ってくると、サッと反応して挨拶する。


どの学校でもあることだ。

しかもオレはクラスで目立たない存在だから尚更だ。


「おはよー響也っ!。」


聞き慣れた声が後ろからして、肩をポンと叩かれた。

幼なじみの森山純麗もりやますみれだ。

オレはおはようと返した。

そして純麗は、


「みんなーっ!!おっはよーっ!!。」


と教室にいる全員にいつも通り明るく挨拶した。

女子はみんな笑顔で挨拶を返して、男子は返すやつと黙ってるやつで分かれている。



純麗は明るくて可愛いので、~純麗ファンクラブ~というのが学年の男子の間で作られてしまい、純麗の挨拶を受けた会員の男子共は、


「やっべー今日も純麗ちゃん可愛い。」


とかをヒソヒソ言っている。

そのヒソヒソの中に、


「なんであんな目立たないやつに最初に挨拶したんだ純麗ちゃん…。」

「いくら幼なじみとはいえ、純麗ちゃんに近づくなよ…。」

「肩にポンとかオレもしてもらいたい…。」

「あいつ純麗ちゃんと呼び捨てで呼び合ってるんだろ?オレもそんなことしてみたい…。」


などという、オレに対する批判や羨望の声が挟まれている。


話しかけてくるのはいつも純麗からなんだけどな…と思いながら自分の席に向かった。



「おはよう響也。」


声の主は、オレの前の席で、唯一の友達である三宅雄斗だ。


「おう、おはよう。」

「お前純麗ちゃんとほんと仲いいよな!うらやましいぞ~。」


雄斗は女好きなところがあって、特に純麗推しである。


だが、ファンクラブには入らないと前言っていた。

雄斗は大人数で群れるのが嫌なタイプなのである。

そういうところがオレと似ているので、自然と仲良くなれた。



「いやでも幼なじみってこんな感じじゃね?。」

「いやいや、高校生になってもあんな風に接してくれる女子早々いないさ。」

「まぁそれもそうだな。」


女子というワードで、3日連続で見た夢のことをふと思い出した。


「なぁ雄斗。3日連続で同じ夢見たことあるか?。」

「突然だな(笑)さすがにそれはないなー。それがどうした?。」

「今日と昨日と一昨日同じ夢を見て、それがまたすごい夢だったんだが…。」


オレ達が話してるところに純麗が割り込んできて、


「それってどんな夢?聞かせてよ~。」


と言ってきた。

純麗が割り込んでくるのにはもう慣れたからオレは何とも思わなかったが、雄斗は顔を真っ赤にしていた。



「楽しい夢じゃないけど話しても2人共大丈夫か?。」


という念のための確認をしたところ、大丈夫だと2人共言った。


周りの純麗ファン共の目が恐ろしかったが、オレは夢の話を2人にした。

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