夢現な7/26 夜明け
あのさ。嫌われてるんじゃなきゃいいなって思って。
あのさ。うん。鍋島さん。
えっと、サツキさんって呼んでいいかな?
いやなら、うん。嫌ならいいんだ。
あのさ。好きだよ。
頼りないしさ。
進路も決めてないくらい先は見えないけどさ。
決めてないんじゃなくて、決めるほどしたいことが思い浮かばないっていうかなんだけど。
まぁ、頼りない感じだよね。
ゴメンね。
迷惑かな?
あのね。サツキさんが美味しそうに食べてくれるのを見てるのが好き。
滅多にないけれど、不満そうな表情も可愛いなと思う。
だからそれも好き。
夏まつり声はかけれなかったけれど、浴衣姿がすごく可愛かった。
ドキドキしてるうちに、素敵な笑顔でかけていってしまったけれど。
「サツキさんが……好き」
って本人に言えねぇのが情けねぇ。
_____ーーシューーー______
ぇ?
「ちょっ ! サマンサちゃん、鎮の部屋は隣だって!!」
サツキさんを思いながら目を開けたら、2m越えの蛇サマンサちゃんとご対面はちょっと心臓に悪い。
隣の部屋を覗くと鎮の部屋は無人。
「犬の散歩かな?」
サマンサちゃんが不満を示すように腕に巻きついてくる。
最近、バタバタしてる鎮がかまってるとは思えないから、寂しくなって実力行使か。
「だーめ。もうちょっとしたら、おじさん来るからおじさんにかまってもらいなよ」
サマンサちゃんを鎮の部屋に入れてドアを閉める。
目も覚めたので、厨房に向かうことにした。
鍋島サツキさんで妄想中です




