7/8 うろな高校夏の料理特訓ウィークⅠ
部長鈴木麻衣子逝きます
「夏のー!」
「おー」
「恒例ーーー」
「まじ?」「うん、まじ」
「料理特訓ウィーク!!」
「現在部員七名目標は各学年一人は調理できる部員がいることー」
「「え!?」」
一年の早川君と岡本ちゃんが声を上げてお互いを見合う。
「加藤先輩もうじき引退だしねー。ちなみに私は料理はムリーなのになぜに部長か!」
「料理の出来る愛子と千秋を引きずり込んだ手腕を認められて部長だーー」
「えー。あれマジ? 柳本」
「うん。まじまじ」
千秋と菊花がこそこそ話し合っている。つか知らなかったのか千秋。
「そしてーー部長副部長は現在『特製うろなミックスジュース』の作成味見中。味見要員だいっ募集!!」
「うふふ。だめよぉ。麻衣子ちゃん。がんばって」
組み合わせ次第で絶品。
しかし
組み合わせ次第で悪魔の飲料。
おもちゃやめぇええ
鈴木雑貨は商店街でホビー高原に近い。
ついでにあそこの次男は年も近い。
そして家の親からの評価は高い。
あの次男が手伝えといったら両親がにっこり笑って『協力できることがあってよかったわね』とくる。
くそぅ。責任とって全種試飲してみせろ。
ちなみに柳本菊花は自転車屋。
村瀬愛子の家は和菓子屋だ。
早川英の家はオーダーメイドの靴工房。
加藤紬は呉服屋だ。
7人中5人が商店街関係者。
本当ならおもちゃ屋の陰謀から逃げられるものではない。
それもこれも
愛子の陰謀だった。
「ハズレ飲むのは二人でいいよね。がんばろぉねー。麻衣子ちゃん」
この発言で事実上作成、試飲は部長副部長の仕事となっている。
何せ作業場自宅だし。
「まぁ、そういう理由をもって一年生の教育はーーー千秋、菊花。任せたぁああ」
「まだ統計取ってるとこなのー」
私は泣きながら作業場でもある自宅へと向かう。
「紬先輩いきましょー」
「がんばってね。早川君、岡本さん」
「がんばってね。千秋」
後輩を応援する紬ちゃん。
何かを放棄している菊花。
千秋。千秋なら大丈夫だと信じてる。
後は任せたーーー。
『特製うろなミックスジュース』ネタ混じっています。




