夏祭り さぁ、飲ませよう
親ばか系日生さん
町長のマジックショー、先生たちのライブ。
隆維と涼維もはしゃいでいた。
楽しそうで何よりだ。
「あれ、うちの子なんですよー」
芹香の友達のお父さんに向かってステージで踊る二人を指す。
ただの親ばかっぽく見えるんだろうなー。
「あっちもうちの子なんですよー」
妹たちを千秋に任せて射的に向かう黒ずくめ怪人カラスマント。
ちゃんと水分取ってるんだろうか?
時々チビッ子に絡まれて走り回って遊ぶカラスマント。
普段よりはっちゃけてるっぽい。
「藤崎選手ー! ビールどーぞー」
信弘さんがビールを差し出す。
「あ。どうも」
つまみ用にたこ焼きも買ってきてあるらしくテーブルに置く。
「田中先生も小梅先生もいい感じですよねー。あ、暁くん町長さんとこ挨拶いった? あ。動物病院やってる戸津信弘っす。よろしくー」
きっとサインでもねだりたいのだろう。信弘さん、結構ミーハーだから。
「じゃあ、また機会がありましたら」
藤崎さんに軽く挨拶して新しいビールを持って町長さんのところへ向かう。
すでに飲め飲めムードのところに混じる。
「こんにちはー。はじめましてー。ビールどーぞー」
「ささ、町長ぐぐっと!」
「ぐぐっといきましょう」
周りが囃し立てる。
「ささ、どうぞ。お近づきのしるしです」
飲まされる町長を周りと一緒にひとしきり囃し立てておく。
新しく飲み物をもらいに行く途中、咳き込みが聞こえた。
「おじょうちゃんたち、大丈夫かい?」
しゃがんで聞いてみる。
かわいい女の子の双子だ。うちの子より下かな?
かわいい色違いの首飾り。
普段ならコレが見分けるヒントだろう。今日は体調の悪さが違いそうなので区別がつかなくもない。
悪い方とましな方という程度だが。
「だいじょーぶ」
「だいじょーぶ」
ふむ。
「椅子に座ろうね。ジュースもらってくるから、飲んで少し休憩しよう」
二人を椅子に座らせる。
かるっ!
すると周りの大人たちが
「お。お祭りきたんだなーくるみちゃん、みるくちゃん」
「稲荷山のおにーちゃんならきっともうじき来るぞー」
「きょうはちがうのー」
「きょうはおにーちゃんといっしょじゃないのー」
周りにジュースを買ってくる旨を伝えると快諾してくれたので買いに行く。
風邪っぽいし、オレンジかな。
くるみちゃん、みるくちゃん、藤崎さん、町長さん。レンタル中。




