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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014年一月
382/823

1/28 夜の教室  【体育】

 登校前、デスクの整理中に社長から声を掛けられる。

「まゆちゃん。今日もグラウンド走るんだと思うー?」

「体育ですものねー。走らなきゃいけないと思いますねぇ」



 しっかりした準備体操の後、夜のグラウンドを走る。

 集団からはずれ後ろの方を一人走っていると切なくて泣きそうになれるのよねぇ。

 社長は意外と早いし、持久力もあってターゲットを茶化しながら走って逃げてるし。

 女子では間違いなく私が一番、のろまな亀。次がミホちゃん。

 悔しいから二人で『胸が邪魔なのよねぇ』って言っておいてる。

 るぅちゃんと飛鳥ちゃんは悔しそうにお互いの胸を見ていてすっきりしたものだ。

 舞ちゃんはあんまりそう言うこと、気にしないのよねぇ。

 男子は本気で走る気は基本ないみたいでだらだら走ってるか、自分のペースを守って走ってるかのどちらか。

 ただ、たけるくんは時々女子に負けてられるかと飛鳥ちゃんや舞ちゃんに挑んでばてる。

 食いつきが延びている気がするから、こっそり努力してるのねと思うとちょっと感動する。

 男の子だわぁ。

「青春だわぁ」

 あんまりにもかわいいからつい呟けば。

「まだ真っ直ぐなのなら戻れるのだろうな」

 しみじみと相槌を打つ本宮さんがいた。社長より若いのにどこかジジくさい。

 そうよねぇ。

 あのくらいかわいらしいヤンチャさんよねぇ。

 そして男子のろまな亀は広君である。

「未成年の体力に付き合えるか」

 とか、言っちゃうからウチの社長に遊ばれて力尽き、本宮さんやあっしー君。舞ちゃんに介抱されるはめになるのだということを学習しない。

 なんだかムキになってかわいいと思う。

 ほのちゃんはふらふら歩いてたと思ったらいきなりダッシュ、また歩いて今度は徐々にスピードをあげてと独自のペースで走って遊んでいるぽい。広君言い訳できないね。


 のろま亀仲間ね。って言うとイヤそうだったわぁ♪

 

 でも今日もきっとのろま亀仲間よね♪

津田舞ちゃん、

葦原君チラッとお借りしてます。

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