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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
五月・六月
31/823

山犬寺 盗み聞き中

あーやVS清水先生

「し・み・ず・く・ん」


「あーやさん」


清水君は梅原ちゃんのところに行きたいんだろうけど、鎮が妙な相談をしはじめたので出そびれたんだろう。

人のことは言えないけど。

「梅原ちゃんっていい人だよねぇ。本気で鎮のコト心配してくれてるのがわかるよ。これでもね、わたしも鎮や千秋のこと大切だし、愛してはいるのよ?」

一息漏らす。

指を絡めて軽く腕を伸ばす。

「でもね、ダメなの。見てられなくなるし、抱きしめてはあげられないの」

清水君のまなざしは冷静で反応を観察する酷薄さが透かし見える。


ああ。





怖いな。



「だからね、あっちゃんや、ルシエちゃん。それとさーやちゃんが代わりに抱きしめてくれるの」


愛してはいるけど抱きしめることはできない。









「確かに、ただの言い訳だけどね。ごめんねー。こんなこと聞かせちゃってさ」


小さく清水君が笑う。

「すっきりしましたか?」




「うん。けっこうね。それにしても弁護士に連絡かなー。一応接近禁止なのって司法取引の結果だしなー」

めんどくさい。






「そういえば、清水君、走れそう? 菊花ちゃんが一台だけ自転車こっちにまわしてくれたけど?」

「ぇ?」


あ。ちょっと期待してるかな?




「私としては、梅ちゃんに笛をくわえてもらってマネージャープレイしてもらいたいんだけど? どうかな?」



「すばらしいです! 梅原マネージャー」


よし乗ってきた!



「シズー。梅原ちゃーん。そろそろ出るよー」




照れ隠しに清水先生にはより過酷に走ってもらうつもりのあーやさん。

清水先生は三度復活できるのか!?

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