12/7 あさごはん。準備中
「しずめあにいがなぐったー」
そんなふうに泣きながら涼維お兄に抱きつく隆維お兄。
「そんな薄着で外出るからだろ? 熱出して週の半分、休んだ人間の取る行動じゃないよ」
なだめつつも言うことはいう涼維お兄。
「おにーちゃん、のあね、のあっていうの。えっと、おはようございます」
白い髪で蒼い目のおにーちゃん。
「千秋ー。犯人隆維だったー。あとホットミルク二つー」
鎮お兄ちゃんが台所の方へさくさく進んでいく。
「のあ、みあ、そのおにいさんはお手紙を雪の国まで届けてくれるんだぞー」
えー。
「サンタさん!?」
あ。みあおねーちゃんもそう思った?
「まだ若いから見習いかお手伝い妖精ね!」
セリおねーちゃんがそう言うんならそうだよね!
すっごーい。
「芹香、指差しちゃダメ。いらっしゃい。外寒かったでしょ?」
千秋おにーちゃんがマグカップと暖かいおしぼりをお盆にのせてリビングに入ってくる。
ひとつは妖精のおにーちゃんに。
ひとつは泣き止みかけの隆維お兄に。
「隆維は飲んだらさっさと着替えて戻ってくる。チビどもは顔と手、ちゃんと洗った?」
『洗ったよー』
みあおねーちゃんとハモる。
「さぁ、準備はいいんならよこしなさい!」
セリおねーちゃんが手を差し出す。
今日は土曜日お手伝い朝ごはん。
「よこしなさい」
みあおねーちゃん。
「はやく」
千秋おにーちゃんがくるりとのあたちを見る。困ったように首を振ってホットミルクを飲んでいる妖精さんに視線を向ける。
「騒がしいけど気にしないでね」
「チビなんてこんなもんだろ」
「生意気な妖精さんだわ。妖精さんだって芹香とあんまり変わんないじゃない」
仲がイイなって見てると白い包みを鎮おにーちゃんが渡してくれる。
みあおねーちゃんは魔法ステッキをもらっていた。にっこり頷いて、
ばん!
叩かれた包みから思ったより大きな音。
「みあおねーちゃん、とちゅうで交代だよー」
「おっきな欠片が残らず、粉になり切らない程度に退治だ」
鎮おにーちゃんのメイレイ。
退治だ!
『はーい』
お手伝いー。
「人や自分を叩かないようになー」
鎮おにーちゃんがそう注意してくる。
うん。痛いのは嫌。
「妖精のおにーちゃんはドーナツ好き?」
「サンタさんはクッキー好きだもん。お手伝い妖精さんもきっと甘いの好きだよ!」
「クッキーのかけら入りドーナツになるの。がんばるね」
みあおねーちゃんがそう言うし、妖精さんも違うって言わない。
がんばろう♪
「期待するといいわ」
セリおねーちゃん。
「お前、何もしてねーだろ」
「失礼ね! ちゃんとケガしないように見守ってるわっ!」
フィル君お借り中です。




