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親子

 昔は、タバコをふかして悪友と談笑する父親を見てウザったかった。

 あくまで父親は娯楽として吸っているようで、今の自分のストレスを感じると吸わずにはいられないという姿勢との差になお苛立つ。

 警備担当者と補助役に一声かけて散歩に出る。

 海好きな雇い主のおかげで、少し歩けば潮風の気持ちいい海が広がる。

 あくびをかみ殺しつつ、冷えた空気の中、無限運動のように繰り返される波を見守る。








 ……







 …………








 酔いそうだ。






 …………





 軽く視線を外すと建物が反射する朝日が眩しい。


「久しぶり。父さん」

「ああ。2年ぶりか?」

「ううん。5年ぶりくらい」

 そう、だったか。


 会話は続かない。

「仕事中?」

「ああ。休憩時間だがな」


「そう」


「元気か?」


「見ての通りだけど?」

 ブツ切れの会話。


 まぁ、元気ならいいかとも思う。


 今さらまともな会話ができるとは思わない程度の関係だ。


「海外勤務じゃなかったの?」

「ああ。顧客が来日中なだけだな」

 どちらからともなく、距離を取る。

「そろそろ学校の準備あるし」

「そうだな」

 そろそろ戻らないと脱走される危険が高まるだろう。


「じゃあ」

「ああ」



 久しぶりの親子会話。


 今までで一番交わした会話が多かったかと思う。





お父さん会話が今までになく多いと満足げ。

多くないよ

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