表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/823

地味に過す

 うろなの町。

 山もあり、森も海もある穏やかな町。


 親父殿が孫をすごさせる町に選んだ町。


 基本不干渉で、時折り孫娘を溺愛するぐらいの関心しかなかったはずなのにいきなり動いた。


 基本仕事中毒ワーカーホリック。家庭より仕事。

 仕事となると家庭に何があろうが仕事を優先する。

 気持ちがいいほどきっぱり仕事優先。

 それが、職場の直属上司が病死してから動きが妙だと思ってはいたけど、唐突過ぎて正直ボケたかと思った。



 ちょうど恭が宗を階段から落とすトコを目撃したらしい。

 まぁ見つかったのは自業自得だと思う。

 んで、宗一郎と天音の二人を行かせる話だったんだ。最初は。

 鈴音が宗一郎とついていくって駄々をこねて、三春も行くことが決まっていたのもあって出もついて行くことになって。

 六月って言う半端な時期に転出入の手続き。

 そこから恭一郎の機嫌は氷点下。


 ちょっとうろなにいる宗とネットゲームしてただけなのに。

 仕掛けで俺まで落としやがったけどな!


 期末試験前の受験生に何しやがる!

 捻挫ですんだけど、骨折でもしたらやばいところだった。




 他にやって露見ばれたら傷害罪だぞ。



 まったく。







 そんな理由でせめて夏休みは公と一緒にうろなに避難。

 三春って言う名前の天敵はいるけどな。

 あれは口だけで実行はしない。結構精神的にはクルけど、そっちは鍛錬とでも思おう。


「ちゃんと勉強するんだよ?」

 見送ってくれる兄の言葉が温かい。

 参考書と問題集の山はうんざりだけど。




 ほんとになんで海の家まで来て参考書片手に甥姪が楽しげに遊んでるのを見守ってるんだろうな。

 天音も鈴音も元気だ。


 ああ。

 俺も遊びたい。


 そぉっと動こうとするたびに、海の家では宗に、旧水族館ではいずるに「今日のノルマ終わったの?」にボソッとやられて動けなくなる。


 なんかやってもやってもおわらねぇ問題集地獄。まぁ、水着コンの時、猫の確保が甘かったせいで宗の機嫌損ねたのは知ってるけど、マジしつこい。

 絶対参考書や問題集増加してる。


 コンテストの時、ちゃんとトレード可能のイベントアイテムは確保しておいてやったのにーーー。


 普段の宗はコスプレガラスに絡まれてまんざらでもない様子であしらっている。

 つーか、嬉しそう過ぎてみっともないなとか思ってしまう。

 たぶん、公志郎も同意見


 ああ、声を出して忠告したい。

『コスプレガラス。甘やかしすぎると付け上がるぞ』と!!

 生き物を飼うんなら初期のしつけは重要だもんなー。



 でも、ずっと親しくなりかけるたびに取り上げられ続けたのが今回はそれがなくて嬉しいんだろうとは思う。


 でもな!

 宗一郎、さりげなく参考書と問題集を追加した上ににーちゃんに連絡して応援させるのやめろ!!


 せっかくの夏の海なのに参考書が終わらない。


 俺だって海で遊びたいし、出会いが欲しい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ