巻き戻って6/3中学校
最近転入生が多い。
中学だし、親の都合なんだろうけど、微妙な時期とかって友だち作りにくいよね。
特に、二年生に転入生が多い。
その上、美少女だったりするので学校内の話題を総浚いだ。
神流川先輩に芦屋先輩、おっとり洋美人に和美人って感じ。
それに対して、われらが一年に転入してきたのは山辺天音。
男子よりも短いんじゃね?って言いたくなる髪と(絶対短いよ)きつめのつまらなさそうな眼差し。
関わるなオーラって言うの?
そんなのがばしばしに感じる。
んー。なんか引くわーって感じ?
隣のクラスの隆維に報告に行かないとな。
双子ってだけで別のクラス。一緒でいいじゃーんって思うよまったく。
天気の悪い月曜日に来たのもテンション下がるよね。
昼までの時間で、山辺に近づく奴らは居なくなった。
とにかく取り付く島がない。
昼休み、俺は隆維と彼女の様子を遠巻きに観察中。
「顔立ちは悪くないよな」
双子の相棒隆維の発言。それにひとつの可能性に思い当たって俺も頷く。
「山辺さーん」
無言で視線をこちらによこす。
すみません。
俺、M属性はないんです。勘弁してください。
でも俺と、隆維を見ても特に気にした風はない。おお、新鮮な反応だ。
みんなそっくりーな双子ってゆーのを見ると何らかの反応をするもんなんだけどな。
「水着美女コンテストでなーい?」
クラスが凍った。かも知れない。
「えっと。……」
「あ、俺ねー、日生涼維横のは兄貴で隆維。家のお達しで参加者集めを厳命されてるんだ。助けると思ってどう?」
「お断りします」
まじ容赦なかった。
お名前だけ借りてます。
ってか中学校一年生いたかしら?
いないか見落としかどっちー><




