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8/16 確認作業

公志郎


「隆維。ちょっと時間いい? 確認したいことがあるんだ」


「ぁ? いいけど。なに?」

 隆維を呼び出す。

 涼維が席を外してるのは確認済み。

 アレがいると今回は困る。

 なんか最近動きがあったらしく、日生兄弟の感情起伏が揺れているように感じる。

 微妙にすれ違いが多い今のうちでないとオレの確認したいことは確認できないよねー。



 今日は曇り。


 眩しくなくていい感じ。

 海風は気持ちいいし。

 隆維に人気の少ない穴場を教えてもらう。

 あんまり聞かれたくないしって言えばあっさりだった。


 ただ先客が居たけど。


 鎮さんと女の人。



 まぁ。

  いいか。


「鎮兄、デート?」

「ちっがーう」

「鎮さん、その位置、キープね」


「は?」

 状況のわかっていない鎮さんの位置キープを一応念押ししてから、

 海に向けて隆維を突き飛ばす。


 念のために隆維の腕は掴んだまま、砂地を蹴る。


 少しすったかな?



 ぱちくりと驚いたような眼差し。




 呼吸ができなくなる。

 視界が水でおおわれちょっと痛い。




 笑われた。



 ばさりと心に冷たいものが落ちてくる。


 蒼の中の青が閉じる。










 ああ。酸素が美味しい!



 つーか。絶対認めねー















 こいつら最悪。















「隆維、重いから捨てていい? 鎮さん」


 あわてて寄ってくる鎮さん。


 この反応が示す答えにむかつきが強くなる。



「たぶん、自覚あるよ。んで、こうなることを涼維も知ってる」


 鎮さんが意識のない隆維の状況を確認している。

「鎮さんは、知ってた?」

 命に別状がないことを確認してから、鎮さんは首を左右に振る。

 だろうね。

 知ってて放っておくようなまねはしそうにない。

 あーむかつく。

「追求をオススメします」


 鎮さんが頷く。


「あ。起きたら天音ちゃんにあんま、近づくなって伝言しといてくださいね。命を軽く扱うのが近づいて欲しくないもんで」



 一応、念のためと用意していた準備。

 使うはめになったのは残念。

 ARIKAに向かう道すがら連絡を入れる。

「うん。迎えにきて。しばらくうろなから離れる。そう、天音ちゃんも一緒」


ちょっと酷いというか手段選んでません

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