Ⅳ:傲慢は時に、戦いとなる
「……何を言っておるんじゃ?私を殺せるわけなかろう?」
「無論、殺せないのは、わかっておる。じゃが、殺すのではなく、吸収なら話は別じゃ」
「吸収……?」
不死鳥は、顔をしかめた。
「エリファリア……。なぜ、私を吸収したい?」
「そりゃあ、不死になりたいからじゃ!」
「不死にか……。では、お主は不死になって何がしたい?」
「うーん……。そこまでは考えていなかったのう。まあ、理由なんていらん!妾は、ただ手に入れたいと思ったものを、手に入れに来ただけじゃ!」
「ふ、ふふふふふふふっ……!」
不死鳥は笑い出した。
「何がおかしいのじゃ?」
「いやぁ……。やはり、お主は傲慢だと思ってな……!いいだろう!私を、吸収してみろ。出来るものならな……!」
「上等……!!!」
ボフゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
天使は、炎の大剣を作り出した。
「フェネクス!!!貴様をぶった斬って、不死を手に入れる!!!」
「来い!!!エリファリア!!!」
「おりゃあああああああああ!!!!!!」
シュ……
不死鳥が、天使の斬撃を避けた。
「遅い!フレイグレス!!!!!!」
ボゥウウウウウウウ!!!!!!
「っ……!」
天使に、業火の球が直撃した。
ドガゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
そして、爆発し、あたりが焼け野原となった。
「ふっ……ふふふふふふ!!!」
天使が、業火の中から姿を現した。
「フェネクス……。妾には、炎は効かん!なんせ、妾自体が炎みたいなものだからのう!!!」
「はぁ……。私は、厄介なものに絡まれたな……」
不死鳥は、顔をしかめた。
「お返しだ!!!」
ギュィィィィン……!!!
天使の炎の剣が、より一層輝き、火柱を上げた。
「豪炎ノ剣!!!!!!」
ボゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!
天使の剣が、島全体を覆い尽くすほど巨大な剣になった。
「っ……!」
不死鳥は、恐怖を覚えた。
「死ね!!!フェネクス!!!!!!」
ザシュゥゥゥゥゥ……!!!
ドガゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
「ぐおあああああああああああ!!!」
フェネクスは、天使の斬撃を避けることができなかった。
いや、どう頑張っても避けることはできなかった。
その斬撃は、島ごとフェネクスを真っ二つにしたからだ。
ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
島の周りの海が、蒸発した。
「ふん……。これが妾の本気じゃ。さて、吸収させてもらうぞ」
天使は、真っ二つになった不死鳥の体を、蔑んだ目で見た。




