Ⅲ:傲慢は時に、闘志となる
「さて……フェネクスはどこにいるのかのう……?」
炎の天使は、空を飛び回りながら言った。
「そうじゃ!あいつに聞きにいくか!」
ギュィィィィン……!!!
天使はものすごい勢いで、降下した。
ザブゥゥゥン……!
天使は、近くにあった海に飛び込んだ。
(確かこの辺に……。あった!)
天使は、海の中にある巨大な洞穴の中に入った。
洞穴の中を突き進んでいくと、光が見えた。
光の先は、小さな離島に繋がっていた。
「ふぅ……!やはり妾は水が苦手じゃ……」
天使は、地上に上がるなり言った。
天使が地上に上がった瞬間……
「誰だああああああ!!!我の縄張りに入ったやつは!!!」
大きな白い虎が叫んだ。
「おお!久しぶりじゃな、白虎!」
「なんだ、エリファリアじゃないか。炎の天使様が我になんのようだ?」
「一つ教えてほしくてな。フェネクスの居場所わかるか?同じ五獣なら、わかるじゃろ?」
「フェネクスだあ……?ああ、わかるぞ。ただ、フェネクスに何の用があるんだ?」
「ちょーと用事があってな……!直接じゃないといけない用事なんだ!」
天使は、はぐらかすように言った。
「ふーむ……。あいつは今、緑の大陸にいるぞ」
「緑の大陸ぅ?そんな、妾たちより下等生物しかいない大陸に、何で居るんだ?」
「それは我も知らん。ただ、前に会った時に、自然の中で、ゆっくり寝たいとか言ってたな……」
「はっ……!あいつらしいな!わかった!じゃあ、またな!」
「まて、エリファリア!お前のことだから、また変なことを考えているんじゃないだろな?」
「さあ……?なんのことかな!」
天使はそう言い、空へ羽ばたいた。
(緑の大陸……。ここから少し距離があるな……。ちょっと本気を出すか……!」
ビュゥゥゥゥゥン!!!!!!
天使は勢いよく、羽ばたいた。
ゴォォォォォォォォ!!!!!!
風を切る轟音が聞こえる。
(そろそろだ!)
天使は緑の大陸を見た。
そこは、名前に相応しく、木々で溢れかえっていた。
(フェネクス……フェネクス……。居た!!!)
フェネクスは、森林の中にある、ぽっかり空いた穴の中で寝ていた。
「おりゃああああああ!!!!!!」
ズドゴォォォォォォン!!!!!!
天使は、穴の近くに勢いよく落下した。
「なんじゃ!?何事じゃ!?」
フェネクスが飛び起きた。
「よお……!久しいな!フェネクス!!!」
炎の天使は、土だらけの体で言った。
「エリファリア……。お主、私になんのようじゃ?」
「お前を殺しにきた!」
ゴォォォォォォォォ……
天使は、自らの炎で作った剣を構えた。




