スライム族の誇りに駆ける修行~第六回~
前日、サバを山ほど釣り、タンパク質をかなり摂取し休んだゼリョンはすっかり元気になっていた。
ゼリョン「よっしゃ・・行くでぇっ!」
ゼリョンが修行の続きの為に、借家から出ようとすると何ものかが家の扉をノックした。
ゼリョンは扉を開けると。
何者か「あ~・・・ゼリョンくんだったかい?そ~ろそろねぇ家賃入れてくれね~と困るんだわ~そろそろ出てってもらうよぉ~!」
ゼリョン「あっ・・もうちょっとだけ待ってもらっていいっすかね、ちょっとまだ入金の方がまだなもんでして・・」
家主「あ~っ!こっちゃあねぇっ!いーつ出てってもらってもねえ!あんたより金の払いのいい客はいくらでもいるんだよぉっっ!かーね払わねえならすぐに出て行きなぁっっっ!!」
ゼリョン「いやいや!すんませんマジでっ!大丈夫っす!近々入金がありますんで」
家主「ちーまちまはした金入れてくれてもねえっ!困るんだよぉっ!しっかり滞納分とねえ!こっちに迷惑かけた分ねえっ!多めに!多めに入金してくれねーと出てってもらうからねえっ!!できねーなら早いとこ荷物まとめて出てっとくれっ!!」
バッシーンっっ!!
家の扉が壊れそうな勢いで家主は扉を閉めた。
家主「ま~・・・ったくよぉ・・・クソみてーな貧乏人がよぉ・・・はよぉ出てってくれねーかなあマジでよぉ・・・」
家主はわざとにゼリョンに聞こるくらいの大き目の声でつぶやいた。
ゼリョン「くそ・・・忌々しい腐れ家主がよぉ・・・呪われろや・・・くそが・・・っ」
家主「も~・・・まったくもってまあもうね、スライム族ってやつぁクソでくそでどーにもならんわほんまにねぇ!まあスライム貴族にでもなったら違うみたいだけどねぇ、あ~やだねぇ!くそスライムはねえ!」
ゼリョン「クッソたれやろーがよぉ・・・あいつもぶち殺すでもうよぉ・・近々よぉ・・ぶち殺すわ・・くそ家主やろーがよぉ・・・」
ゼリョンは度々、家主に少々ドギツイ家賃の追立をくらい続け、精神がまいりつつあった。
そしてゼリョンは思う。
(あいつらあ・・・たーまたまよぉ・・・先祖がでけえ土地持ってたからってよお・・・そもそもその先祖がこの星を作ったわけじゃねぇんだぞ・・・おめえの先祖様が土地を作ったってのかぁ~?くそたれがぁ・・・)
「ふう・・・どうにも、修行に行くのもキツイわなぁ・・・ふう・・・」
そろそろ、出てみっか・・・金のための・・・
いやいや、スライム家の誇りを守るためのファイトに!
出るぜ・・・俺はよ・・!
ゼリョンは引き出しから、何やら手汗とシワにまみれた紙切れを取り出した。
紙切れにはこう書かれている。
【グレーティストファイティンググランプリ開幕!第62回!】
【各種族参加自由!賞金総額500万マニー!】
「参加は各種族自由っ!君の種族一族のプライドをかけた命がけの勝負に君もチャレンジしないかっ!!」
とのこと。
これはもう大会開催62回になる、地方大会にしてはかなり大規模な各種族間入り乱れたファイティング&殺し合いグランプリになっている。
参加者は【競技中における死亡等について一切の責任を問いません】に〇を書き、判子を押す必要がある。
一瞬、やはり、まだ少し早いのではないか・・・
などと思うも、先ほどの家主とのやりとりや、過去に蔑まされたスライム家のプライドを取り戻すことなどを思い返し、ついに勝負に出ることを決めた・・!
ゼリョン「やってやろうじゃねぇかよぉ・・・やってやるぜ・・・俺がやってやるしかねえだろぅがよぉっっ!!」
ゼリョンは大会の参加を決め、名前を書き、判子を押した。
「やってやるよぉ・・・」
大会まであと12日だった。




