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浮気した姉へ。〜妹と元彼からの逆襲と〜  作者: アキノリ@Pokkey11.1
3/3

3、何を信じれば良い?

.....。

「遠山先輩。.....何をお話ししましょうか」


「.....そ、そうだな.....でも話す事ないよな?」


「.....そうですね.....あ。.....じゃあお互いに好きな物を話し合うっていうのは」


「.....それは.....うん。今この場で言うのはありかもね。.....ネタが無いし」


そんな話をしながら俺達は屋上のベンチに腰掛けていた。

正直、まだクラスに戻っても暇なだけだ。

アイツ居ない様だしな。

だったらこんな感じで会話をするのもありかなって思った。


「.....じゃあ.....私からですね.....。.....私、好きな物はスイーツです」


「.....特に何が好きなの?」


「.....そうですね.....マカロンとか好きですね。.....あのシュワっとしているの」


「.....そうなんだね。.....マカロンか。.....俺はロールケーキだな」


あ。それも美味しいですよね、と笑顔になる菜乃花ちゃん。

俺はそんな菜乃花ちゃんを見ながら、そうなんだね、と言う。

それから考えてみる。

そうなると.....どうせもう彼女とは行かないだろうしな。


「.....なあ。菜乃花ちゃん」


「.....はい?」


「もし良かったらだけど.....今度一緒にケーキ屋に行かないか」


「.....え.....」


「.....あ。嫌なら良いから。.....元は彼女と一緒に行くつもり.....」


「い、行きたいです!」


菜乃花ちゃんは俺を必死な眼差しで見てくる。

それから俺に乗り出してくる.....キス出来そうなぐらいまで。

俺は赤面して横を見た。

すると菜乃花ちゃんもハッとしてから横を向く。

恥ずかしそうに赤面しながら。


「と、取り敢えず行ってみたいです」


「.....でもそこはな。.....本当は彼女と行くつもりだったから.....正直言っておススメしないんだ」


「.....それでも良いです。.....私、先輩と一緒に.....」


「.....?」


俺はブツブツ言う菜乃花ちゃんに耳を貸すが。

何も聞こえなかった。

ブツブツとは小さく何か言っている様だが。

俺は、何を言ったんだ?、と聞いてみる。

すると菜乃花ちゃんは、な、何でも無いです!!!!!、と思いっきり否定した。


「.....と、とにかく。そこに行きましょう。アハハ.....」


「.....あ、ああ」


そうしていると時間になっていた。

俺達は慌てて立ち上がってからそのまま各々の教室に戻る。

まさかこんな事をする羽目になるとは。

思いながら教室に戻ると。

そこに逃げた野郎が居た.....足立である。


「.....主。最低だな」


「.....まあ俺は2人でお見合いさせたかったしな」


「お前のお陰で言葉に苦しんだぞ。良い加減にしろ」


「.....まあまあ。そう怒るなって。良かったじゃないか」


「.....まああの子が良い子だってのはよく分かったけどな」


そんな会話をしてから。

授業を受け始める。

そして放課後に到達する。

それから昇降口に.....向かってから。

萌を見つけた。


「.....」


俺は激しい怒りが湧いたが。

気付かれない様にそのまま逃げる。

このままでは殴ってしまいそうだ。

クソッタレめが。


「お兄ちゃん」


「.....お前.....星羅?」


「.....見た感じやっぱりクズっぽいオーラ発してますね」


「.....そうだな.....正直吐き気がする」


「お兄ちゃん。復讐していきましょう。.....先ずは取り敢えず倒す敵を見定めましょう」


「.....お前さ。本気でコレってやる気なのか?」


「それはそうでしょう。.....私もウザいって思ってますし。成績でいつも負けて」


何かしら激しい妬みがある様だが。

俺はその様子に?を浮かべながら萌が居なくなったのを見定めてから。

そのまま表に出る。


それから歩いて行ってから窓から外を見ると。

そこに男。

つまりエッチしていた相手が居た。

忌々しいものを見たな。

そんな悲しげな顔に悲しげな声がしてきた。


「.....お兄ちゃん」


「.....何だ」


「.....やっぱり今はいいです。.....すいません。後で言いますね」


「.....?」


何を言いたかったのか。

俺の瞳を潤んだ瞳で見てきてから何かを思った様だが。

何を思ったのかは分からない。


だけど.....まあ。

本当にとにかく怒りしか湧かない。

どうしたものかな.....、と思うが。

.....。

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