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第71話 復活


「あああっ」


 剣が跳ね飛ばされた。


 勇者の剣は宙を舞い、私の後方に落ちた。


「魔力を帯びた剣が無くなったら、どうやって戦う」


 魔王が笑いながら言った。


「少しは魔法を使えるのだろう? 魔法攻撃をしてみろ」


 それは無理だった。


 私ができるのはキャンドルに火を灯す程度のことだ。


 魔王を焼き払うなんて不可能だった。


 魔王が近づいてきた。


 私の顎に手をかけると、顔を上に向かせた。


 顎をつかんでいる魔王の手は吐きそうなくらい臭かった。


「お前は勇者の血を引いた王女だな」


 私は顔をそむけた。


「面白い。殺すよりいいことを思いついた」


「殺せ!」


 私は魔王の顔に唾を吐きかけた。


 魔王は避けもしなかった。


「ワシの子を産め」


 その言葉に凍りついた。


「この世界を支配するのに、手下の魔族はいくらいても足りない」


「冗談じゃないわ。すぐに殺しなさい!」


「心配するな。人間は子を産むのに10月10日かかると聞いておる。しかし、ワシの子は別だ。妊娠してから10日で産まれる。だから、たくさんワシの子を産め。もっとも10人も産めば、お前のその体はガタガタになり、もたないだろうがな」


 そう言うと魔王は笑った。


「では、さっそく、種付けをここで始めるとするか」


 私は逃れようとした。


 しかし、魔法をかけられているのか体が動かない。


「助けて。タケル! 助けて」


 私は泣きながら叫んだ。


 いまさらタケルに助けを求めてもどうにもならないことは分かっていた。


 だが、そう叫んでいた。


 服を破かれた。


 私は絶望の呻きを上げた。


 その時、急に体が解放された。


 誰かに抱きかかえられていた。


 何が起きたのか理解できなかった。


「アン」


 その声に驚き、私は相手を見た。


 タケルだった。


 しかも、白銀の鎧を着ていて左腕もあった。


「どういうこと?」


「僕も分からない。だけど、アンは僕が守る」


「ま、まさか」


 そう。タケルは復活したのだ。


 そして、勇者になった。 




読んでくださりありがとうございます!

読者の皆様に、大切なお願いがあります。


もしすこしでも、

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「続きがきになる!」

「期待できそう!」


そう思っていただけましたら、


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