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第62話 再会



 既にリザードの戦闘員の大半は40ミリの自動てき弾銃の掃射で戦闘不能状態になっていた。


 残るリザードは私達が車から出てきて銃撃しているのを見ると、逃げ始めた。


 見ると木で作った檻を乗せた馬車の一団があった。


「あれだ。あれが拐われた村人だろう」


 馬車の周りのリザードを撃ち倒した。


「ひどいな」


 馬車は10台以上あり、100人を超える人間が捕われていた。


「ラット、解放しろ!」


 ラットが一台の馬車に飛んでゆき、檻の鍵を開けた。


 中には折り重なるように人がいた。


 異臭がした。


「なんだこれは」


 中にいる人は人体の一部が切り取られていて、3分の1くらいは死体になっていた。


「すぐに運び出して。それから応援を呼んで」


 既に生き残ったリザード族は逃げ去って行った。


 1000匹近くいたリザードの8割は倒していた。


 檻から捕われていた人たちを解放し、草むらに横たえた。


 凝固した血や汚物の中で倒れている人を外に出すのを手伝った。


 檻の奥にうつ伏せになって倒れている男性を起こした。


 左腕が切断されていた。


 正面を向かせた。


 顔を見て衝撃が走った。


「嘘、嘘でしょ」


 思わず叫んだ。


 それはタケルだった。


「タケル! タケル!」


 タケルは目を開いた。


 私を認めて、驚いたように目を見開いた。


 そして何か言おうとした。


「ううううああああああ」


 だが、言葉にならなかった。


 タケルは舌も抜かれていた。



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