表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/81

第3話 突入せよ


「ラット、鍵を解錠できるか」


「任せてください」


 ラットは軍隊で言えば工兵だ。鍵の解錠、トラップの設置、撤去、爆破などなんでもこなせた。また、ナイフが得意で、銃声を立てられない現場などで重宝した。


 ラットは細い棒のような工具を取りだすと、鍵穴の中にそれを入れて、作業をした。


 カチリという小さい音がした。


 ラットがアンを見てうなづいた。


「よし」


 アンは前に出るとノブをゆっくり回した。


 ドアが開いた。


 アンはドアを開け放つことなく、少しだけ開き、潜望鏡のような中を覗く器具を取り出した。


 ドアの中にそれを差し入れて覗いた。


 犯人の背中が見えた。


 片手で女性を抱きかかえるようにして、もう一方の手にはナイフを持っていた。


「ジル、聞こえるか」


 アンは無線機のマイクに囁いた。


「聞こえます」


「対象者は、そこから見えるか」


「いいえ」


 男が少し移動した。


 窓から、外に集まっている治安部隊の様子を確認しようとしているよだった。


「ジル、対象者が窓に向かった」


「捉えました」


「撃てるか」


「人質が近すぎます。人質に当たるかもしれません」


「いつでも撃てるようにエイムしていろ」


「はい」


「ラット、入るぞ。そしてこちらに注意を引きつけろ。対象者と人質が離れた瞬間にジルが狙撃する」


「了解」


 ラットはコンバットナイフを鞘から抜いた。


 アンは拳銃の安全装置をはずし、スライドを引いて弾を装填した。


 トリガーにかるく指をかけ、拳銃を両手持ちした。


「みんな、いい、今から3つ数えたら、私とラットが突入する。ジルはそのタイミングで狙撃して。ジョンとオクトパスは正面から突入」


「了解!」


「1、2、3」


 アンはドアを蹴り、店の中に入った。


「アサルトチームよ。ナイフを捨てて投降しなさい」


 対象者がアンの方を向いた時、無防備に背中を窓の外に晒した。


 バキュンー。

 

 窓が割れて対象者の身体が揺らぐ。


 ラットが飛び出して、人質の女性を確保しようとする。


 ナイフを振り上げて人質の女性を切ろうとする対象者の胸にアンは銃弾を撃ち込んだ。


 正面玄関が破られ、オクトパスが飛び込んでくる。


 その後ろから、アサルトライフルを構えてジョンが突入する。


 ラットが人質の女を抱きかかえて、犯人から引き離す。


 オクトパスが対象者の上にのしかかかる。


「犯人の身柄確保」


 ジョンが叫ぶ。


「人質は無事です」


 ラットが言った。


 アンは拳銃を構えながら、安堵のため息をついた。


「みんな、よくやった。作戦は成功よ」


 無線で全員にそう告げた。



読んでくださりありがとうございます!

読者の皆様に、大切なお願いがあります。


もしすこしでも、

「面白そう!」

「続きがきになる!」

「期待できそう!」


そう思っていただけましたら、


ブクマと★星を入れていただけますと嬉しいです!


★ひとつでも、★★★★★いつつでも、

思った評価で結構です!


テンションが上がって最高の応援となります!


踊りがって喜びます! なにとぞ、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ