表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/81

第24話 火炎系魔法


「火炎系?」


(待って、いきなりマンションの中で炎を出されたら、警報が鳴り、大騒ぎになる。ここは14階だからもし火事にでもなったら大惨事だ)


「どのくらいの威力なの?」


 彼女は赤くなって下を向いた。


「キャンドルに火をともす程度」


(何それ? 100均で売っているライターと同じですか)


 僕は、先日の母の誕生日のケーキーに立てるロウソクを100均で買ったのを思い出した。


 4と5のロウソク、つまり45歳の誕生祝いだ。


 僕が220円も小遣いから出費したのにもかかわらず、母は少しも喜ぶことなく「いらない」と不機嫌そうだった。


 誕生日は祝って欲しいのに、歳のことには触れてほしくないのは矛盾しているし、大人気ないと思った。


 だが、45に火をつけると、母の感情にも火をつけてしまい、ヒステリーを誘爆しそうだったので、僕はせっかく買ったキャンドルを机の引き出しの中に投げ入れてそのままにしていた。


「待っていて」


 僕は部屋から100均で買った数字のロウソクを持ってきた。


 アルミホイルで皿の上に台を作り、固定した。


「じゃあ、あのロウソクに火をつけてみて」


 彼女は無造作に手を前に出してかざした。


 ぼっという音がして、100均の4の字のキャンドルが点火した。


「うあわ」


 思わず声が出た。


 その反応を見て彼女が少しドヤ顔をした。


(まて、まて、こういうのはマジックショーでよくあるやつだ。種か仕掛けがあるはずだ)


「ねぇ、服の下に何か仕込んでいない?」


 思わず僕は言ってしまった。


 彼女は不快そうな顔をした。


 そしてティシャツを脱いだ。


 彼女の乳房が丸見えになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ