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第17話 事件


 その事件が起きたのはアン王女が17歳の誕生日を迎えた日のことだった。


 王族は17歳を迎えると、王宮の奥にある転移魔法陣の使い方を習う。


 魔法陣のある場所は禁足地とされ、王族でないと立ち入ることができなかった。


 それだけではなく、たとえ王族と言えど17歳未満は入ることができない。


 アン王女は17歳になり、初めて魔法陣のある部屋に入った。


 最初に入る時は、身を清めて白いローブ以外には一切何も身にまとわない。


 もちろん下着もつけない。


「さあ、アンよ、来なさい」


 アンは魔法陣を覗き込んだ。


 父が手をかざし呪文のような言葉を唱えると、魔法陣の模様が光り輝き始めた。


「なに、なんなの」


「恐れるでない。魔法が発動したのだ。この転移魔法の魔法陣は私とお前しか使えない」


「私にもできるの?」


「当然だ。今から私がその使い方を教える」


 アンは父から転移魔法を発動させる方法を習った。


「さあ、今度は1人でやってみなさい」


「はい」


 アンは魔法陣に手をかざした。


 詠唱を唱えた。


 すると掌が熱くなってきた。


 そして魔法陣が輝き、中央から突風のようなものが吹いてきた。


 アンは怖くなり、詠唱を唱えるのを止めて、父の方を振り向いた。


「だめだ、アン! 途中で止めては」


 父が驚いて叫んだ。


 慌ててアンは両手を前に突き出した。


 その時、魔法陣の中央からなにかに引っ張れるような感触がした。


「まずい。アン! 下がれ!」


 アンは後退しようとして、足を滑らせた。


 そして魔法陣の中に倒れてしまった。


「アン!」


「お父様!」


 アンは竜巻に飲まれたように魔法陣の中に吸い込まれて行った。


「すぐに助け出す」


 父の声がとぎれとぎれになった。


 急にあたりが暗くなり、深い闇の底に落ちてゆく感覚になった。


 アンは悲鳴を上げた。


 だがどんどん落ちて行った。



読んでくださりありがとうございます!

読者の皆様に、大切なお願いがあります。


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「期待できそう!」


そう思っていただけましたら、


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