アランサイド~誕生祭~
俺が、魔塔という存在を知ったのは、まだ小さい頃だった。
魔塔。魔術師の塔ともいう。
魔法が使える人は希少であり、魔法を使える人は重宝される。魔法を使える人は貴族に多い。遺伝するからだ。
その魔法が使える人のなかでも、高度の魔法が使える人は魔塔に入り、研究したり魔法に関わる職業に就く。魔塔で働きながらギルドに登録している人もいると聞いた。
そんな魔塔だが、知識として知っているだけで、そこに行きたいとか、関わりたいとか思った事は一度もなかった。
いずれ大きくなったら、魔塔で働く人が幾人、自分の傍で仕えることもあるのだろう、そう思う程度の存在。
まさか、自分から魔塔に足を運び、特殊な魔法について教えを乞う日が来るとは、考えもしなかった。
「アラン皇子。大丈夫ですか?」
そう俺に声をかけてきたのは、魔塔の責任者かつ、大賢者という称号を持つ、ケリー。
奇妙な薄紫の、腰まで伸びた長い髪を1つにまとめて、ズルズルと垂れ下がった黒いローブを身にまとった変人。
20台後半と若いくせに管理者になっただけあって、多少、性格が歪んでいると言っていい。
俺はこの人に、魔法をかけてもらうように依頼したのに、まさか皇太子である俺に向かって『自分で覚えなさい』と言った人物だ。その瞬間、首を斬られてもおかしくなかった。
だが、俺の望む魔法を作れるのも、使えるのもケリーしかおらず、文句も言えないまま、魔法を叩き込まれた。
それもこれも、あの女のせいだ。
二階のバルコニーから、うっかり玄関ホールの外の様子を見てしまい、慌てて予定より早く魔法を発動させることになった俺は、想像以上の魔力消費量で一瞬、眩暈を感じてふらついた。
それをケリーに見られてしまったようだ。
「大丈夫ですか?」
心配そうな声掛けをしてきながら、心では絶対心配なんかしていないケリーを俺は軽く睨み、大丈夫だ、と呟いた。
「これくらいの魔法を王宮全体にかけたところで、俺がどうかなるわけないだろう」
と、言ってはみたものの、正直、すでに倒れ込んでしまいたいくらい身体が痛い。
習得に1ヶ月近くかかった、超高度魔法だ。
この魔法は、半径2メートルの範囲程度で、大きめの炎のボールを出すだけの魔力を消費する。攻撃で言うなら、人に向かって右ストレートのパンチを力一杯に込めて打つようなものだ。王宮全体となると半径5キロは軽くあり、その分の魔力は莫大になる。
俺は王族で、国の中でもトップレベルの魔力の持ち主だからこの魔法が使えるけれど、それでも数分でコレだ。このパーティー、あと何時間あるんだ?
想像するだけで吐き気が込み上げる。
それをケリーはしっかりと理解していて、その上で、楽しそうに口を歪めている。
「アラン殿下が自分の誕生祭で倒れるなんてことは、決してあってはなりませんので、無理をされることはないようにお願い致します」
言われなくても充分無理をしている。
ケリーがやってくれないからだけどな。
俺の誕生祭とわかってて、それを実行させるその性格の悪さ。
ほんと、このパーティーが終わったら、一度、ケリーとしっかり話し合わなければならないかもしれない。魔法を教わるという立場が終了しているならば、多少は話し合いになるだろう。ーーー決して負ける気はない。
「おや、あの少女がホールに入ってきたようですね」
ケリーが遠くを見ながら呟いた。
公爵にエスコートされ入ってきた少女に、歓声があがる。それでも、外とは違って倒れる人はいなかった。
俺の魔法は成功しているということだろう。
俺が1ヶ月かけて覚えたのは、シールドの魔法だった。防御魔法、といえばその通りなのだが、この魔法はそれに加えて『魅力』を防ぐ効果がある。魅力減退魔法というのが一番わかりやすいかもしれない。
普通は魅力を隠す必要もなく、むしろ増大したい人が多い。それによって魅力を減らす魔法は存在せず、だからこそ魔塔No.1の魔術師かつ大賢者であるケリーに、開発、指導をお願いすることになった。
リーネは今日がデビューになる。なので、魅力を減退させるが完全に消してはいけないという複雑な魔法になるため、なかなか習得できずに予想より時間がかかってしまった。
本来なら、この王宮の建物内だけに魔法をかけておくだけで良いのだろうが、いかんせん、あのお転婆姫のことだ。いつ逃げ出すかわからない。
万が一逃げ出したら、大変なことになりそうだ。
結果、王宮全体という範囲で魔法をかけなければいけないということになった。
バルコニーからリーネの様子を見ていて、この魔法の訓練は無駄じゃなかったと嬉しくも思うが。
「ほんと、洒落にならないな、あいつ」
リーネの悪評を覆すため、少しはホールでリーネのそのままの姿を出させてやると公爵には言ってはみたが、先程の様子をみると、悠長なことをしていたら、俺が主役としてホールに出た時には地獄絵図になっているのが目に見えたので、公爵には申し訳ないが、リーネがホールに入る前に魔法を使わせてもらった。
それでもリーネがホールに登場すると、その美しさに大きな歓声があがる。
魅力の1/10以下だぞ。それで歓声があがるってどういうことだ。化け物か。
魅力減退魔法は、魔法円の中に入っている人達みんなにかけられている。つまり、リーネ以外の人も魅力が1/10になっているということになる。
「今回の祭りでパートナーを見つけたい人も多かっただろうが、今回は難しかろう。恨むならリーネを恨め」
呟いて、俺はホールに出ていく準備に切り替えた。
勿論、魔法は継続している。
ずっと逆立ちしたまま懸垂をしているような疲労感が付きまとうが、それを顔に出しては主役は務まらない。
何事もないように、主役らしく。この国の皇太子としてのふるまいをしなければならない。
リーネの周りに人が集まっているのも気にせず。
その中で、頬を赤く染めてリーネに近づく若い男の顔はしっかりと覚えてしまいながら、俺は紅いマントに、王家の紋章が入ったブローチを首元でつけて、それをバサリと舞わせた。
フロアの一番奥。高い台座から、皇帝がホールの人達に向かって挨拶をする。そして俺の名前を呼んだ。
頭痛と吐気と全身の激痛と何十キロかの重りが肩に乗ったような倦怠感に襲われながら、俺はそれを表面に出さず、笑顔でメインホールの正面、皇帝の座る台座まで颯爽と歩いていった。
会場に集まった貴族達は、波を裂くように、さあっと左右に動いて、台座までの俺の道を作り上げる。
全ての人が俺に対して深々と頭を下げていた。
それは、リーネも同じだった。
公爵の横に並び、女性特有の、ドレスの端を両手で広げて身体を低くしている。カテーシーだ。
ちらりと俺はリーネを見た。
うつむいてはいるが、リーネの顔は顕になっており、その白銀の髪、スカイブルーの瞳、薔薇の唇。透けるような白い肌が繊細なピンクのドレスに包まれて、全てにおいて花が咲くように佇んでいる。公爵も充分な目映いオーラを発しているが、リーネを見ると眩しすぎて目がチカチカした。
くそ。
めちゃくちゃ可愛いじゃないか。
俺がこんな苦労して発動し続けている魔法は、本当に効果がでているのか疑いたくなる。
しかし周りの人が倒れていない以上、間違いなく魔法は効いている。
それでこれか。
リーネを買い物に連れ出した日から、俺はリーネを誕生祭に招待したことを何度も何度も後悔した。
できればなかったことにしたかったし、参加するなら買い物の時に買った鎧を着用することを命令したかった。
しかしまだ少女とはいえ、相手は公爵令嬢。
しかも婚約者。
そんな、嫁いびりのようなことが公の場でできるはずもない。
そして考え抜いた結果が、この俺自身を犠牲にした魅力減退魔法の獲得だったのだが。
ーーー想像以上に辛い。
できることなら、もう魔法を解いてしまいたい。
だが俺は知っている。
大通りの事件も、さきほどの入り口の様子も。
魔法を解いたら待つのは地獄絵図。
国の要人。貴族の面々が倒れ、泣き叫ぶ。
それ以上のことが起こるかもしれない。
国をあげた誕生祭のイベントが、たった1人の少女のために潰れることはあってはならない。
俺は笑顔の下で歯を喰い縛りながら、台座の下にたどり着いた。片膝をついて、頭を下げる。
「皇帝陛下。アラン・ジータ・リンドウ。参上致しました」
台座の中央、大きな玉座に座る妙齢の男は、小さく口端を上げた。
「ーーー月日が経つのは早い。もうアランが成人とは」
決して大きい体躯ではない。
少し長めの顎髭が特徴の、凡庸な、だが鮮やかな金髪の男が父親、この国の皇帝。
その人が顔を上げろと言うまでは上げてはならない。
軋む身体で我慢していると、皇帝の隣に座る后妃と視線を合わせているのを肌で感じた。
流れた歳月を思い出すのを二人で楽しんでいるのかもしれない。
「おもてをあげなさい。アラン」
「は」
ようやく許しがでて、俺は顔を上げた。
皇帝より先に、后妃と視線が合う。
微笑んでいるが、視線は笑っていなかった。
美人だが性格の悪さが顔に滲み出ている。
俺とは血の繋がりのない母親だ。本当は后妃と血の繋がりのある、俺の弟にこの国を治めさせたいだろうが。
歪んだ母の知識を植え付けられた弟には、この国は任せられない。
だからこそ、俺は完璧であろうと努力しているのだから。足下をすくわせるわけにはいかないのだ。
「成人したからには、正式に皇太子となる。その覚悟は、お前にあるか?」
ぴり、と空気が揺れた。
王宮の広い会場。そこにいる全ての人が、俺の返事を静かに待っていた。
「ーーーー勿論ーーーー」
顔をあげ、大きめの声で俺は宣言した。
「皇帝の築き上げたこの豊かな国を、決して廃れさせることなく、更なる発展をここに誓いましょう」
俺の声が会場に響き渡ると、一瞬、時が止まったかのように静かになった。
「、、、アラン皇子万歳っ。リンドウ国万歳!!!」
聞き慣れた青年の声が聞こえて、その後、そこにいた人達がそれに続いた。
『アラン皇子万歳!!!リンドウ国万歳!!!』
わっと拍手と共に、明るい歓声が上がった。
皇帝はその様子を満足げにして、ワインの入ったグラスを掲げた。
「今宵はアランの誕生日。皆、無礼講じゃ、大いに祝って楽しむがよい」
またわっと歓声があがり、俺を中心に並んだ貴族達はそれぞれな場所に戻っていった。
一旦、大勢の貴族に囲まれたが、俺はそこそこでその場を抜けて、料理のある端の方に寄った。
「アラン殿下」
近寄ってきたのは、先ほどの先発の声をあげた男。
ノクトだった。
「ノクト」
ワインの入ったグラスを2つ抱えているため、その1つを受け取り、ノクトとグラスを合わせる。
「誕生日おめでとうございます、殿下」
「本当に。ようやくーーーだな」
「何をおっしゃる。ここからでしょう、殿下の道は」
「はは、確かに」
祝いの席で、頬を赤らめていたノクトだが、ふと思い出したようで急に顔を曇らせる。
「どうした」
「いえ、その、、、そんな喜ばしい日に、アラン殿下の依頼を遂行することができず、、、」
あぁ、と俺は思い至る。
リーネを見張ってくれと頼んだやつか。
「あれは気にしなくていい。あれは予想していた通りのことだ。予定のタイミングにしていたら、パニックで誕生祭どころではなくなっていただろうからな」
「やはり、そうなりますか」
ちらり、と二人でリーネの方を見る。
王家の次に貴族の中心にいる公爵に挨拶をするため、沢山の貴族が公爵の周りに集まっている。その横で静かに微笑んでいるのは、視線を合わせるのも躊躇われるような美少女。
悪名ばかり先だっていたのに、まさか公爵令嬢がこんな目映い娘だったとはと、必死の形相で皆がリーネを褒め称えて挨拶をしている。
「あれで魅力が1/10以下だからな。化け物だ」
「確かに」
普段なら、もう少し華やかなはずのパーティー会場が、なにやら地味に感じているのは一人や二人ではないだろう。
そういえば、元々凡庸な皇帝と后妃が、いつもよりも地味だなと思ったのはそういうことかと、自分で魔法をかけておきながら、ようやくそう思い至った。
王宮にいる全ての人間の魅力が1/10になっている。人によっては、この国の皇子の誕生祭だというのに、ぱっとしなかったと嘲笑う人もいるだろう。
だが、そんなものはどうでもよかった。
パニックが起こって、それを収拾できずに后妃やその息子に隙をみせる方が問題だ。
まぁ、今まで興味もなく、どこぞの悪名高い娘と嘲笑っていた公爵令嬢が、まさかこんな絶世の美少女だったのかと、遠くにいるリーネから目を離せないでいる弟をみると、本来のリーネの魅力では真っ先に倒れただろうなと可笑しく思うが。
弟のマルクはリーネを見ながら、顔を真っ赤にして感動のためか小さく震えている。しかしリーネが弟のいる向きに視線を持っていくと、さっと顔を背けるのだ。
直視はできないらしい。
「マルク皇子、あれ、マズイですね」
俺の視線の先に気付いたノクトは、リーネをずっと目で追う弟を見て、そう呟いた。
「そう思うか」
「リーネ嬢はアラン皇子の婚約者。それは周知されてる事実です。なのに、あの表情は良くない」
リーネの行動全てに一喜一憂し、目がむきになりだしている。本人の自覚がなさそうなところがまたマズイ。
「余計な問題が発生する前に、トラブルメーカーには退散してもらおうかな」
俺の体力や魔力も限界は近い。
あの小悪魔には、早々に王宮から出ていってもらわないと困るし、出ていってさえくれれば、他の全ての問題が解決する。
俺の身体もきつくなくなるし、パーティーにきた貴族達からも、魔法を解除できることで、つまらないパーティーだったと言われなくて済む。
愚直な弟も、まだギリギリ面倒な沼に嵌まらずに立ち直れるだろう。そもそもマルクにも決められた婚約者がいるのだから、リーネとはどうやっても結ばれることはないのだ。
俺は姿勢を正し、リーネの方に一直線に近づいていった。傍にきてようやく、リーネが俺に気付く。
俺は一応、今回のパーティーの主役なのだから、もっと早く俺の姿に気付いてよさそうなのだが。
「リーネ嬢」
「おお、これはこれは、アラン殿下。ご挨拶が遅れまして。この度はお誕生日、本当におめでとうございます」
リーネを呼んだのに、リーネが返事する前に公爵がリーネの前に出て、リーネとの間に割り込むように公爵が挨拶してきた。
この子煩悩父も、厄介な人物だなと思う。
この国の皇子である婚約者が、その相手に近寄ろうとしてそれを遮るとは。父親としても、公爵としても、この対応はどうなのだろうか。
「グランドロス公爵。わざわざ来ていただいて感謝する」
「いえ、この国も未来の皇帝の誕生日。いかなることがあろうと、このグランドロス、参上いたしますぞ」
ふわりと会釈するその姿が、娘と同様、溢れんばかりの魅力を放って目映く、近くにいた婦人どもが頬を染めて熱いため息を漏らす。
それを見ると、つい苦笑いを浮かべてしまう。
「グランドロス公爵の敬意は快く受け取ろう。いずれ私の義父となるわけだしな」
ぴくり、と公爵の頬が動く。
「義父、、、」
「そんな義父に頼みなのだが、今から少しの間、私の婚約者を連れ出しても構わないだろうか。麗しき婚約者に私の誕生日祝いとして、時間のプレゼントをいただきたいのだが。もちろん、二人きりで」
ピクピク、と公爵の頬が更に痙攣する。
「娘と二人きり、、、ですと?」
俺はにっこりと微笑んで、公爵の後ろにいるリーネの腕を引き、自分の方にリーネを寄せた。
リーネが驚いたように目を見開きながら、俺の胸にぶつかってくる。
「あっ」
鈴を鳴らすような小さな可愛い声が聞こえた。
その声に思わず、もやっと身体の芯が熱くなる。
まさかの熱を俺はあえて意識しないようにして、わざとらしくリーネの頬に手を沿わせた。
「私のリーネ。君はもちろん、私と一緒に今からの刻を過ごしてくれるだろう?」
俺が、できる限りの甘さで、必要以上に色っぽく誘ったのに、俺しか気付かないほどの一瞬、リーネは心底嫌そうな顔をしてみせた。
マジか。そんな顔をするか普通。
リーネはそんな顔をしたことに、自分でも気付かれたらまずいと慌てて、照れたふりをして顔を隠す。
「そ、そんなことを言われましても、わたくし、人前に顔を出すのも初めてなので御座います。これで今日の主役のアラン殿下の時間をいただくような幸せがありましょうなら、心がとても持ちません。今日はもう、、、」
暗に『嫌だから早く帰りたい』と言っている。
マジか。これでも俺、この国の皇子で、それこそ俺に見初められたいと願う人間は無数にいるというのに。
そこに公爵が笑顔で割り込んできた。
「そういうことなのです、アラン殿下。我が娘は御前で失礼ながら、元々の体力もなく、過剰な恥ずかしがり屋のため、婚約者とはいえ二人きりなどはとてもとても。娘が倒れてしまうでしょう、どうかご容赦を」
その言い方。俺が悪者みたいじゃないか。俺に何か恨みでもあるのかと疑いたくなるな、グランドロス公爵。
リーネ嬢を早く帰すつもりでリーネと公爵を刺激しようと狙って、今、予定通りそうなったわけだが、こうも簡単に拒絶を顕にされるとちょっと腹立たしくなる。
公爵に至っては、リーネのせいで大事件に発展するところを、この俺様が身体を張って魔法をかけ続けてきるおかげで、こうやって無事に一人娘がデビューできたということを理解しているはずなのだが。
魔法をかけ続けて身体は倒れそうなほど痛いし、リーネのあの心から嫌そうな表情は俺の心に突き刺さってキツイし、恩を売ったはずの公爵は仇で返そうとするし。
舌打ちしそうになって、それをぐっと歯を喰い縛って止める。完全無欠の皇太子が、婚約者から拒絶されて舌打ちしたなど、悪評が広まっては困る。
しかし、照れたふりして逃げようとする少女を、このまま帰すのも悔しかった。
早く帰ってほしいが、その前に何か仕返しをしたくて。
ふと思い付いて、ちょっと笑った。
「ーーーでしたら、今回は残念ですが、次回、ゆっくりとお話しする時間を設けさせてください、リーネ様」
「え。えぇ、もちろん、、、」
顔から手を離して、上を向くリーネの頬に。
俺は、約束とばかりに、そっと口づけをした。
周りが歓声とも悲鳴ともつかぬ声をあげる。主に女性。
見ると、リーネは豆鉄砲を食らったような表情で固まり、公爵は一気に怒りで爆発しそうな顔をしていた。
ははは。思惑通り。
ざまぁーーーーーーーみろ。




