女王様が生まれる前 その2
出産前にしなくてはいけないことは多々あります。
子供のための産着や肌着を始めとしてベビーグッズの購入です。基本としてそういった代物です。ちなみに産着や肌着はユニ〇ロで購入したりベビー布団は西●屋。他にも親戚筋からもらったり買ってもらったりしたものなどが多々あります。
そうした準備の購入や道具をそろえたりするのは大変でしょう。
けれどもそういった道具を集めるだけではありません。
子供が生まれた後の生活の準備である。
私は出産後、里帰りをする予定でした。ただし出産直前までは今住んでいるアパートで生活をしていた。
とはいえ今まで二人だったのが三人。しかも子育てが必要なのである。
そのために今までできていた家事ができなくなる。手伝ってもらう形になります。
そのために安定期の時に頼むこと。やってもらうことをしているのも必要である。
洗濯物の取り込み方、畳み方。片付け方。食器の洗い方、片付け方やお米の炊き方などを説明しようとして教えようと思っていました。
ところがそれが計画通りにいかなかったのでした。
もちろん人生において計画通りということはないだろう。
だが、それは予想外でした。
まず起きたのは足が痛いという主人の言葉でした。
のちにわかりましたが腰を痛めておりそれがなぜか足の痛みとしてとなった。
それだけではなかった。
その後、真夜中のことであった。
突如として隣で寝ていた主人が絶叫を上げたのである。
当人は眠っているのが寝ながら絶叫を上げて大暴れをしていた。
そのあまりの絶叫に起きた私は何度か起こしたが中々に起きない。
ふすまを叩きわめきしばらくして黙ったので私は寝ましたが続いて主人に起こされました。なんと右肩が動かなくなったというのです。
原因不明。
凄まじい痛みと動かない。
真夜中に私は妊娠中でそれなりに大きめのお腹で慣れていない運転をして近くの病院へと車で向かうことになりました。
余談ですが私は免許書こそありゴールド免許ですがペーパードライバー。
結婚して主人が持っている車を使っているので運転死なれていない車。妊娠中ということから運転を遠慮していたこともありほぼ一年ぶりの運転となっている車です。
真夜中の運転でしかも主人は痛い痛いと騒ぐ。
妊娠中なのもあって腹が痛くなってしまいました。
二度と経験したくないことだったと今でも嫌な思い出として記憶しております。
真夜中だったので医者が専門がいなく原因不明。痛み止めを飲んだ主人は翌日(幸いにも休日でした)に主人の父親である義父に連れられ(そこは近くで助かりました。また運転しろといわれたら困りました)向かった先での結論が脱臼でした。
脱臼でしばらく肩をつりどちらかというと力仕事もする主人はしばらく仕事を休むことになったりしました。まあ。もう一つ、ヘルニアも原因なんですけれどね。
そうして長期的に有給などを使って家で安静してゴロゴロしている主人。掃除や家事などを全てするのは私でした。
そうして疲れている中でしばらくして起きた事件。
主人が通勤を復活させた頃でした。
主人が大量に血を流し貧血、立ち眩みで立つのも大変。そのために救急車を呼び私も同伴で病院に行きました。
緊張とストレスなどでまた腹が痛かったことを覚えています。
そして診断結果、主人は『痔』と判明しました。血は尻から出ていたのでした。
もっと重症な病気の可能性も考えていたので安堵しましたが疲れました。
その後、真夜中に来てもらった義両親に送ってもらって帰路についたのちに主人は近くの病院で診てもらいました。
結果として主人は即日、入院(別に命の問題云々ではなくたんに手術予定の都合でした)そして入院。私は毎日のように歩いていける距離なので着替えやお見舞いなどをしに向かうことになりました。
結果として主人は当初の予定では私が出産後は退院するまで休暇を取ろうかと話していましたが有給をほとんど使いきり何とか退院当日は休める程度になりました。
もちろん主人がわざとなったというわけではないでしょう。
けれども妻が妊娠しており早ければ出産しかけない安定期。いろいろと準備や教えたいことがあった中でのヘルニア、脱臼、痔。
この三重苦の結果、ろくに教えることができずにいたのでした。
結論としてこの騒動はいまだに両家の実家もそろえての語り草となっておりまして私はことあるごとに娘である女王様に、
「結婚する旦那さんは妊娠中に脱臼、ヘルニア、痔を一遍になるような人は止めとくように」
そう伝えております。
二人目が欲しいものですが二人目の時にそうなったら私は主人を放置して実家に帰るつもりです。
元々、義両親は高齢なので娘を見てられる様子がないというのもあるので里帰り出産の予定なのもありますので……。
とはいえ、娘と妊娠した自分の面倒で手一杯です。
皆様も結婚する相手の健康運にはご注意ください。