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育児日記 我が家の女王様  作者: 茶山 紅
我が家の女王様と召使い二人
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我が家の女王様の一日


 我が家の女王様の一日は早い。

 早朝、六時よりも早くに起きる。だが、召使いその1はもっと早くに起きている。

 その後、召使いその2にパジャマを脱がさせて召使いその1のもとへと向かう。たいがいにその時にはすでに朝食ができていたりあと少しという状況である。

 その後、召使いその2が布団を片付けている間はテレビを見つつ食事を待つ。

 そして朝食。食べたり召使いその1の膝へと移動したりと暴れたりしつつ朝食を食べる。ちなみに女王様は召使いが食べている料理が食べたいので召使いその1が食べるお皿から直接、分け与えられないと食べない。

 その後、食べ終えたころに召使いその1が体をふいて洋服を着替えさせる。(何しろ食べこぼしで服が汚れるので裸で食べさせています)

 その後は大暴れタイム。

 テレビを見ながら召使いその1が食器を洗い米を研ぎ夕食の下ごしらえを終わらせ洗濯物を干し掃除をする。その間、Eテレで放送される番組を見る。

 だが、それでも女王陛下の暴君っぷりは止まらない。

 濡れた風呂のタイルの上で転がろうとして洗濯物が入った籠から洗濯物を放り出し洗濯物を仕分けしている召使いその1の膝を占拠。洗濯物の上に立ち座り踊り狂う。

 洗濯物を干していれば膝に突貫して危うく庭に転がりおちかける。(余談ですが我が家は賃貸アパートの一階に住んでおり一階には狭いながらも庭がついてます。娘はまだはいはい時期に三回ほど転がり落ちたことがあります)

 そういった用事が一通り終わるのが九時を過ぎたころです。

(ちなみに九時からは有料番組であん〇んまんを見せてます。最近になってあんぱんまんのことをぱーぱーぱんと呼ぶようになりました)

 そして母が一息ついたならば外へと出たいと主張。玄関にある靴を台所に持ってきておきます。これが女王様の召使いへの外出要求の命令です。

 なので召使いは女王様に靴をはかせ外へと向かいます。

 アパートの周辺を猛ダッシュする女王様。慌てて追いかける召使いはベビーカーとカバンを持っております。

 たっちもあんよも早かった女王様は一歳になるころにはすでに猛ダッシュも覚えておりました。けれど交通ルールを覚えない女王様はとてもじゃないですが目が離せません。

 けれど手をつなぐは嫌らしく暴れる女王様はいつもベビーカーに縛られ公園に行きます。公園までは徒歩、五分もかかりません。

 かなり広い公園で近くの運動クラブなどが遊べる学校の運動場ほどじゃないにしても野球もサッカーも可能なスペースの広場。大きい滑り台がるアスレチック的な滑り台がある場所。そして小さな滑り台と砂場などがある小さなスペース。更に休憩などができるような場所もある大きめの公園です。女王様はそこでひたすらに遊び冒険します。

 冒険家な女王様は常にどこかへと向かいます。滑り台に上り滑るのは一通りマスターしておりまして滑ったり歩いていきどこかへと向かう。召使いはそのあとを延々と追いかけ続けることになります。

 その後、ほどほどの時間になれば遊び足りない女王様をつれてアパートへと戻ります。ちなみにこの公園。近くに業務用スーパーと家庭用二十四時間スーパー。さらにドラッグストアも程よく近くにありますので(コンビニも近い)買えりに買い物へと向かうことがありますが、女王様はその途中で力尽きて眠ってしまいます。

 その間、僅か五分。ついたころに降ろされる衝撃であっさりと目を覚まします。

 女王様は寝起きが悪い。ただ外なのでまた遊びまわります。機嫌が悪いままだと大変なので女王様をアパートの敷地内で歩き回らせるのも召使いの役目です。

 道路に飛び出さないかが常々、召使いの不安です。(幸いなことに敷地内では基本、平日の午前中に車で出社する人はすでにいない時間帯です)

 一通り遊んだ女王陛下は家の中でも遊びますのでテレビを見せます。有料テレビの方ではちょうど幼児向け番組をしているのでそれを見せている間に昼食の準備です。とはいえ、お昼は簡単です。作り置きしている品や五分でできるおかず。用意しておいたご飯をおにぎりにしてフルーツをかっとして与えます。

 母のご飯はもっと簡単だったりします。

 そして服を汚されないように素っ裸にして食事。ちなみに女王陛下の食事はそれ用のよういがあります。下に百円ショップで購入した園芸シートをしき上に椅子をセット。

 女王陛下はそうすると自ら座ってくれます。ただしおとなしく食べてくれるというわけではありません。

 一通り、食べたら女王陛下をきれいにして着替えさせます。女王陛下は素っ裸で遊びたがるので召使いは大変です。

 その後、召使いが洗濯物を取り込み畳む間も暴れそして寝かしつけを要求します。どうにか寝かしつけるのに一時になったあと、女王陛下は眠ります。

 それはしばしの召使いの安息の時となります。洗濯物を片付け趣味をしますがたった一時間。あっという間に時間はすぎて女王陛下は起きます。

 起きた女王陛下は遊び狂います。そして四時。

 Eテレの幼児番組が本格始動するとき、召使いは大急ぎで夕食を作ります。夕食の準備、布団をしくお風呂の準備、ご飯を炊く。これらの仕事を全て女王陛下の好みの番組が亡くなる五時までに終わらせなければなりません。

 女王陛下。どうか少しは休ませてください。

 そんな願いもむなしく五時がすぎれば女王陛下のお相手です。布団に転がりながらも女王陛下とのふれあい。その後、召使いその2が帰宅したら夕食を食べます。

 夕食後、瞬時に食器洗い、片付け、明日のご飯を炊く準備、ごみ捨てなどをすませます。ちなみに召使いその2は女王陛下を入浴させます。

 そして風呂上りの女王陛下を寝巻へと着替えさせ寝かしつけます。

 運が良ければ八時半までに終わりますが運が悪いと九時までかかります。

 その後、召使い達のわずかな自由時間があります。

 そして一日が終わるというわけです。

 女王陛下の暴君っぷりはまだまだ終わりそうにありません。

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