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この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

ハーバリウムの中で蝶に憑かれた君と僕は

作者:成瀬雪
 昔々、地球にはそれは綺麗な蝶がたくさんいました。
 人々は朝を生きた宝石と称し各々で鑑賞したり、標本やアクセサリーにしたりして愛でていました。

 しかし、悪い大人が販売目的で蝶を違法に獲ってしまい、蝶の数はどんどん減っていきました。

 いい大人は考えました。蝶を保護して守ろうと。
 努力の甲斐があり、蝶は以前ほどとは言わずともその数を徐々に取り戻しました。

 研究好きの学者考えました。種を掛け合わせ強い個体を作ろうと。
 努力の甲斐があり、蝶は大幅に生態系を崩して歪な改良種が増えていきました。

 悪い学者が考えました。種を掛け合わせよりきれいな個体を作れば高く売れると。
 努力の甲斐があり、息を呑むような美しいまったく新しい蝶が生まれました。

 こうして、蝶の世界は人間にいじられめちゃくちゃになってしまいました。様々な思惑を持った人間のおかげで全体的な蝶の数は爆発的に増えました。

 そうして街で蝶が人の数ほど見られるようになった頃、人間は蝶への関心を失いました。子供のおもちゃになり、6割が駆除対象になり、死骸は無造作に放置され、その後ゴミとして回収されました。

 そして身勝手に自分たちを振り回した人間たちに、蝶は怒り狂いました。

 そうして蝶は始めたのです。


 ーー人間への、復讐を。
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