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第10話

巷ではステイホームだの、外出自粛だの、自宅待機の言っておりますが、


私の職業ではそれが出来ないんですよね~


食品従事者(スーパーの店員)ですので休めないんですよ


これが休める立場だったら書き溜め等出来てるんですけどね~


とりあえずあたしは現状大丈夫な状態ですので、見なさっもお体にはお気を付けを



あ、今回はとんでもない歴史改変?があります

そのせいで主人公はとんでもないストレスに見舞われることに……


 天正3年【1575年】8月~9月


 各方面に最低限の即時対応出来る数の兵を置き、織田軍の総力を上げ、越前と加賀南部・手取川以南の平定に動いた。

 尾張南部、伊勢北部、近江湖西、美濃東部と北部、山城南部に各5千の兵を配置し、残る全ての兵力を越前と加賀南部の平定に使うと、評定で話された。


 流石に今回だけは、古巣である加賀が気になるので、こっそり従軍することにした……のだが、どこで加賀に向かおうと思ったことを嗅ぎつけたのか、信長様から呼び出しをくらい、水先案内役として先陣に配される形になった。

 北陸方面軍の柴田殿や佐々殿、前田殿への陣中見舞等を、持っていくこともした。

 まあ一向宗の兵力差もあり、ほぼ鎧袖一触と呼べる状態で、平らげていった。

 その越前国内での通り道にあった城や砦は、灰塵とかし、守備をしていた者達は全て……、根切り状態にされていった。


 のちの歴史書『信長公記』の作者、太田牛一はこう記していた。

「道すがらにある城、砦は全て燃え盛り灰塵とかし、そこを守っていた者達は全て根切りにされ、信長様は「のがれた一向宗共は追撃し、山林や川影を探索し、男も女の区別なく切り捨てよ!」と全軍に通達した」と、書かれている。

 同年9月朔日、加賀山中、大聖寺の2郡【現在の加賀市一帯】を抑えることで、加賀南部の平定を終えることにしたようだ。



 同年9月


 信長様には、「昔住んでいた家が、どうなっているのかを見に行ってきます」と言って、その日の内に越前芦原から出て、そして俺は例の脚絆を身に付けて、故郷の粟津に向かった。


「さて、昔使っていた小屋という名の自宅や、作った温泉はどうなってるだろう?」


 そうして、思っていたよりも『韋駄天脚絆』の効果は高く、疲労もそれほどない状態で、翌日には栗津の旧自宅に到着した。


「あれ?思ったよりもボロボロじゃないな?誰かが使っているでも無い限りは、使っていない家なんて、朽ちるはずなのに……、もしかして温泉の方もか?」


 と、早足で温泉の方も見に行ってみたら、「バシャン」と誰かが温泉を使っているようだった。


「誰か居るのか?この温泉は昔、俺が見つけて整備した場所なんだが」

「え?この声って、まさかあんた……、おうちなのかい!?」

「その悪ガキ同士で使っていた名前を知ってるって事は、今温泉に入っているのは、桔梗ききょうなのか?」


 まさか、近所に住んでいた幼馴染がいるとは、ついぞ思わなかった。


「今、温泉から上がるよ。それにしても、あんた今まで何処に行っていたのさ?お袋さんや親父さん心配してたよ。」


 幼馴染とは言え、相手は女だ。温泉に背を向けて、近くにあった木に、背を預けた。


「心配ね~、全く無いね!あの小屋の用な家、綺麗にして使っていたのは、桔梗なのか?『前世むかしの親共がしてきた行為を、今世こっちでも同じ用な行動を取ってきた、今世こんせの親共だからな……』」


「あぁ、そうだよ。おうちがいつ帰ってきても、大丈夫なようにね。でも、本当に会いに行かないのかい?」


 あの二人は会いに行っても、食い物や金目の物を見つけたら、掻っ攫って行くだけだしな。だから、この小屋を建てて、あのふたりから離れて、生活したんだからな。

 いっその事……、殺ってしまうか?

 そうこう話している間に、着替えを終えた桔梗に……


「行くはず無いし、会う気もない。これまで良く生きてこれたって、思っているぐらいだ」

「あんたが此処から居なくなってからは、不作の年もそれなりに合ったからね。ほんと、四年近くも何処に行ってたのさ」


「どこだって?簡単さ、一向宗に見切りを付けて、岐阜と近江に行ったのさ。行商人で成功して、こうして良い服も、着られているのさ『これ戦闘服だけどな。それに、俺がこっそり作っていた、堆肥を巻いてたからだしな……』」


 それを聞いて驚いた、桔梗は……


「成功した人生送れてるのは、あたいも嬉しいけど、岐阜に近江って言ったら、坊さん達が言ってた、仏敵の織田が居る所じゃないさ。何でそんなところに、行ったんよ。仏敵は退治せなきゃ駄目な者だって、偉い坊さん達が言ってたよ!」

「残念だが違うね。其れを言ったのは石山本能寺の坊主達だ。仏敵とは言うがな、仏様は俺たちの前に出てきて、そんなこと言ったか?いくら祈っても、仏様は何も言ってはくれないだろ!」


 と強い口調でぶつけられ、それを聞いて、意気消沈し涙を流しながら、桔梗は……


「それは、あたしらに、仏様に会う……徳がないだけで……」

「その徳があると言う、坊主達は獣を喰らい、色欲にふけ、金に溺れ貪る者達ばかりだ。美味い物は全部、坊主共が持っていく、比叡山が良い例だ!そんな摂津石山の坊主共が崇めている一向宗に、未来さきなんて無い!だから俺は、見切りを付けたんだ」


 と強い口調で言われ、意気を落とし泣く桔梗を後目に、自宅にしていた小屋の中を調べ、中に何も無いのを確認し、決別の意味を込め『ファイアースターター』を使い、火を放つのだった。


「もうこの小屋は使うな、使わない方がいい……。変に勘繰られ疑われたら、命を落とすぞ。桔梗、なにか困ったことや、この加賀の地で活き辛くなったなら、近江の安土にある、淡津屋を訪ねると良い。助けになってくれるはずだ」


 泣きくれている桔梗の側に、『割符』と『旅装束一式』を置いて、去るのだった。


天の声【ここでの旅装束は市女笠いちめがさ、小袖3着、細帯、手甲、脚絆、革足袋、簑になります。至れり尽くせりですね~】

   【この時、桔梗は何処から出したのかは、見えていません】


「さて親共に、今後寄生されないためにも、見つけられない内に、殺ってしまうか。」


 そして翌朝、近くの川辺に、二つの年老いた男女の刺殺体が見つかったそうだ。

 それを遠目で確認してから、近江に戻ることにした。



 天正3年【1575年】10月


 奥州より伊達輝宗殿が、上様に鷹五十羽と名馬二頭が献上された。その事に喜ばれた、上様は朝廷に掛け合い『奥州探題職』と『左京大夫』の官位を正式に与えるように推挙した。更に返礼として『虎毛皮五枚』、『豹毛皮五枚』、『正絹十反』、『緞子どんす十巻』『しじら二十反』を返礼した。

 それらを持ってきた使者には、黄金二枚と淡津屋で扱ってる『正絹十反』と『米俵十俵』を賜ったそうだ。


 探題職は幕府の管轄だが、征夷大将軍自体が朝廷が与える官位でもあるわけだ。ならば探題職も、朝廷が与える事の出来る職位であると、拡大解釈出来るはずだ。

 そう言う理屈で、伊達輝宗様に奥州探題職が与えられた、という事らしい。『奥州切取御免おうしゅうきりとりごめん乃約定』と供に……


天の声【『緞子どんす』と『しじら』は、自分で調べてください。その方が、知識として身に付き易いですよ】



 天正3年【1575年】11月


 十一月朔日、信長様に突如……、


「那谷、お主の店で扱う『正絹』や『水鳥羽毛の布団』、後は『日持ちのする甘味』を、急ぎ用意しろ!『正絹』は各色10反、『水鳥羽毛の布団』2組と、『日持ちする甘味』を計三十組、急ぎ用意し京で使っている儂の宿舎に、三日の日までに運んでおけ」


 と唐突な無茶振りが、こちらに振られてきた!?用意するだけでも大変なのに、今から用意して三日までに京の宿舎にまで届けろと!?

 これって出来たら出来たで、より難題を振ってくるお約束がやって来るよな~。


 まあ、なんとか三日の夕刻までに、宿舎に物を揃えて「任務完了!【自爆ボタンは持ってはないぞ!】」してやったけどな!流石にもうこんな無茶振りだけは、遠慮したいものだ。


 翌四日、信長様は内裏の清涼殿で従三位『権大納言』に任じられた。天皇様から、お盃を賜ったそうだ。それはちょっと羨ましいと思ったが、公家さん達に見つかりたくはないからな。

 例の無茶降りの献品三十組だが、官位とお盃のお礼として、天皇様と公卿達に献上したそうだ。


 信長様……こういうことは事前に通知来ているんだろうから、早めに教えてよ!

 そんな中、師走に入るかの直前に『信忠様に家督譲与を行い』尾張と美濃の二カ国を与えたそうだ。


 師走も中程に差し掛かった頃、織田家を通じてある書状が、俺の元に届いた。


 手短に書くと……


『此度の献品見事なり!これまでの献品忠節に伴い従五位を授ける』

「え?どういうこと……?」


 と言う朝廷からの勅書だった。厄介な事にしか、感じられないよ。



 天正4年【1576年】1月


 三ヶ日が過ぎ落ち着いた頃、新年の宴会に呼ばれたので、安土城に新年の挨拶も兼ねて赴き、信長様や重臣方への挨拶を行った。

 下座の末席に座ろうとしたのだが、ドスドスと足音を立てた信長様に、拳骨げんこつを喰らった後、首根っこを掴まれ、引き摺られて上座に放り投げられ……、腰に差していた扇を、まだ宙に浮いている状態の俺に、姿勢の悪い所を叩くが如くバシバシとその場所を叩き、着地する頃には『背筋ピーンの正座』状態で座らせられた。下座の末席でいいのに、い……胃が痛い……。

 周りは其れを見て、口許を抑え、笑うのを堪えていた。

 そのまま、宴会へと突入した。

 上座には丹羽様、柴田様、佐久間様、明智様、滝川様など重臣方がいらっしゃっり、中座には浅井長政様もいらっしゃったので、驚きは隠せなかった。

 え、秀吉はどうしたって?同じ上座に居たのだが、同じ農民出身だからって、馴れ馴れしくして来て五月蝿いのよ。それに、余り近くに寄りたくないタイプだ。


 俺の席は上座のしも、すぐ隣は中座のかみで、浅井様がいらっしゃった。久しぶりに会う、少しやつれてはいるようだが、お元気そうで何よりだw

 宴会も終わりに近づき帰り際、浅井様にこの安土で店を出している事も伝えておいた。


「お元気そうで何よりです、長政様」

「其方もな。儂は見ての通り少し憔悴しょうすいはしたがな……」

「そうは見えませんが今度、安土に在る私の店にいらしてください。贅を凝らせた趣向をさせて貰いますよ。奥方様に御子方とも、ぜひに。」

「もちろんだw」


 とお互い、にこやかに別れた。


 のだが、ある人物からの爆弾発言が投下され、その場に居た一同は目を向き、驚愕したが信長様はニヤリと口許を上げ、許可を出してしまった。

 周りは「してやられた!」と言う顔してたな……。特に『丹羽長秀』様や『滝川一益』様は特に……。

 『柴田勝家』様は、一見にこやかな表情をしていたが、口元がヒクヒクと引きつっていた。

 そんな中、俺は澄まし顔をしては居たが、内心では滅茶苦茶動揺していた。


 何故なら、その発言をした人物が人物だったからだ。



「上様にお願い申し上げます。この明智惟任あけちこれとうの娘・珠を、淡津あわづ那谷右衛門なたえもん殿の側室で構いませぬので、婚姻の御許可願えないでしょうか」



 ……と、此れが『あれ』のフラグになっていなければ良いんだけど……。

 しかも明智珠って、確か『細川ガラシャ』の事だよね?その子が俺の側室?思いっきり歴史変わったぁ~!珠ちゃんの『関ヶ原人質自害フラグ』、これで失くなっていると良いんだけど。でも『関ヶ原人質自害フラグ』って、『秀吉の天下人ルート』での事象だよな……、それだけは阻止したいな。

 でも将来的には、きっと美人さん確定だよね?だよねw




 一月の中頃、信長様からの呼び出しを受け……


「年始の祝宴会の場で、あの服装はなんだ?直垂ひたたれ狩衣かりぎぬ素襖すおう長裃ながかみしもの使用許可を出してやるから、次からは場に合わせた服装で宴席に来い!」


 あれ、なんか叱られてる?まあ公然の使用許可の朱印状も貰ったし、禁色を調べて、それ以外を来年度からは着る事としよう。



 天正4年【1576年】3月


 3月吉日、珠ちゃんの輿入れ準備が行われた。

天の声【明智珠、この時約13歳w】


 おい!こら!誰だ今『ロ◯コン』言うた奴は!この時代じゃ、この年齢での婚姻も普通なんだからな!

 これで二人の嫁さん通じて、信長様は義兄あに、明智様が義父ちちか……、板挟みなうえに、心身負荷ストレスで胃が辛いことになりそうだ。

 分かるか?あの織田信長が義兄で、あの明智光秀が義父だぞ!?この板挟みと言う名の、胃の辛さが分かるか!

 明智様には結納金と品を、贈っておくか。義母殿には『養命◯【神酒入り】』を贈っておこう。そして、俺も『胃の健全』の為に同じ物を飲んでおく事にしよう。


 あれ?そう言えば確か摂津の荒木村重あらきむらしげ殿の息子・村次むらつぐ殿って、明智様の御長女が輿入れしてたよね?一応、お二方に繋ぎを付けておくか?


「近い将来、別所、赤松の両家が、織田家を見限り、毛利に着くらしいですよ。秀吉の後背……狙えますよ。」


 と、ひっそりと送り名無しの書状、送ってみる事も考えてみるか。関係各所……荒木家、高山家、波多野家で『秀吉包囲網』作るのも面白そうだw

 あっ、本願寺も含めて捲き込んだ方が、より面白いことになりそうだなw



 淡津屋に雇われ、従業員となった百地丹波他、上忍十数名にある物を渡すことにした。『韋駄天脚絆』……例のチート能力『○○○制作』で作った物だ。


「殿、お呼びとお聞きしましたので某以下、上忍十数名を任務についている者以外、全て罷り越しました。」

「すまないね、丹波。実はある試作品を、試して貰いたくて、其方そなた達を呼んだんだ。」


 と言い、目の前に藍色の脚絆を出すのだった。


「これには、ある場所で手に入れた特殊な素材と、鋼糸はがねいとを合わせて作り上げた脚絆だ。これを君達に暫くの間、着け心地や着けていた間の行動や、感想を聞きたい。」

「この藍色の脚絆をですか」

「うん、それによってはこの『脚絆』を、増産するか視野に入れようと思ってね。私が戦に行く際に、来ている服と共にね。」


 『韋駄天脚絆』に付けられた能力は、『脚力上昇』『疲労軽減』の二つが付けてある。その二つの能力のついた、脚絆を身に着けて効果を確かめて貰うためだ。

 戦に行く際に着ている、『99式衛士戦闘用強化服』には『防弾』と『防刃』が初めから付いているから、弄らないでいいとして……あとは『手甲』辺りを弄れば良いぐらいかな?

 『手甲』には、『峨嵋刺がびし』を左右二本、『千本』を数本仕込めれば良いかな?


 コレを身に着けた百地さん達に、『下克上』されないようにしないとな~。



自宅待機できない職業の作者ですw


いや~ほんと休めるなら休みたいけどそれが出来ないんですよね~


こればかりは仕方がない……皆様の食事食料の需要供給担わないといけない状態ですから。


ただやはりと言うべきか、マスクやゴミ袋関連はなかなか入ってはこないですね~

こればかりは、海外(中国)に工場持っていたのが問題だったわけですし。


政府関係者にはそろそろ国内や東南アジアに拠点向上作りましょうよ


と昔から言われていることを実行して欲しいですね~


ま、やらないでしょうけどwww


次のお話は、世の中こんな状態なので、早く上げたいのですが仕事もあるので遅れると思います


みなさまも、どうかお体お気をつけて……

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