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第1話

新作になります。

メインタイトルにもありますが、

生き残る為に自重じちょうは捨てようと行動はするのですが、

チート能力が強力過ぎるので、自重じちょうは捨てるんですけど、

ある程度の自重じちょうはするという、ちょっとした矛盾?も抱える主人公のお話です


 15〇〇年〇〇月



 目覚めると、其処はボロボロの家だった。手足は小さく、背丈も低かった。『ここはどこだろう』と考えたが、眠気には勝てずそのまま眠ることにした。

 十分寝たんだろう。お腹が空いたので声を上げようとしたが、発することが出来なかった。出すことが出来たのは、「オギャ~」と言う鳴き声だった。

 どうも、赤子として生まれ変わった見たいだけど、まさか乳房に吸い付くことになるとは思いもしなかった。赤ん坊に産まれたのだったら仕方の無いことだよね。


 それから数年の月日が経ち、食えない日もあったが飢え死ぬ事無く、生きることが出来た。

 そして、両親から此処がどこかと聞いてみたら、『加賀国の粟津』と言うところで、近くに『那谷寺』という寺跡が近くにあったと聞いた。


 それにしても、産まれた場所が加賀国か。幾ら転生前も地元とはいえ、一向一揆は不味いよな。守護だった富樫氏は滅んでるはずだし、南の越前朝倉氏と、北の能登畠山氏の現在の当主は誰なのかに寄っては、時代年数がある程度分かるんだけどな。


 まず探さなきゃ為らないのは、『粟津で温泉』を見つけて温泉の近くに移り住み、湯船を作ることだな。心身を清潔に保つのは大切なことだしな。それ以外だと、字の書き方や作法等を教えて貰うこと、近隣の情勢をそこで知ることだね。


 今のままじゃあ、力も体力も無いから体を鍛えて、力を蓄える時期だと考えて行動に移さないとね。身体を鍛える工程として、『腕立て伏せ100回』『上体起こし100回』『スクワット100回』『遠足とうそく【走り込み】粟津~那谷寺跡往復1回』を毎日やってみることにしてみた。近所の子供達と遊ばないのかって?遊んでる暇があったら身体を鍛えて死なないように、確率を上げておかないとね。


 あ、元服する時期の事も考えていかないと。あと一向宗は駄目だ!いずれ滅ぼされる。南の朝倉か、さらに南に行って斎藤や織田の辺りまで、足を伸ばすのも良いかもしれない。でも遠いんだよね~、まだ子供な身体だから。


 元服と言っても、農民の子だから存在しないだろうけど、安直だけど名は考えてある。『粟津あわづ那谷右衛門なたえもん』と名乗ろうと思っている。

 身体を鍛練をしながら、越前や濃尾の情報を手に入れないと。もし濃尾が織田領になっていたら、この周辺の現在の地理情報を、記した物を持って行けば、金子ぐらいは貰えるかな?美味く仕官できたら、計算とかは出来るから、内政職に従事できると嬉しいけどね。


 現状として何に置いても、まずは身体の鍛練をして、どこぞの寺で字と作法を習って、学を身に付けないとね。学の有る無しでも生きる選択肢の数が変わるし……。うまく養子狙えたら御の字かな。


 尾張方面に旅に出るために、身の回りの整理整頓だけではなく、旅の間の糧食を作っておこうと思った。最近は鹿や猪が多くなって来ているので、現代知識を利用した罠を仕掛け、獲物を確保していった。『トラバサミ』に『括り罠』等を使って捕獲し仕留め、解体をして毛皮はなめして防寒具として使えるように製作していった。

 捕獲して殺した鹿や猪を細かく分け、干し肉や松や檜で燻った肉も用意した。それだけでは栄養が偏るので、山や森の果実を干した物も造り準備を怠らないようにした。

 鹿の角って、漢方薬だったかで使えたよな?……あと兜飾りに。


 そうこうして、『遠足とうそく【走り込み】』で那谷寺跡にきたんだけど、そこに一向宗の坊さんが数名来ていて、越前より向こう側が、どうなっているのかを訪ねてみたら……、


「なあ坊様、こんなところで何してんだ?ここから南に、でかい海があるって本当か?」

「ん、淡海の事かな?あぁ、でかいぞ~」

「そんなにでかいのかw見てみたいな~。その淡海って、どこの大名様の治めてる場所なんだい?」

「ん?童子わらしが織田の事を気にするとはな。織田の兵共は、今は近江の志賀郡にある大津と言う場所で陣を張り、比叡山を包囲して居る。儂らはそれの救援に行く所だ。それがどうかしたのか?」


 と、質問した一向宗の坊さんが言っていたので、きっと『志賀の陣』だろうなと、考え至ったのが数年の内には、浅井朝倉の両家は亡びるだろうと言う事が分かった。そして、現在が『元亀元年』と言うことを、坊さん達が教えてくれた。

 その中の一人の坊さんの名前は『下間頼廉しもつまらいれん』と言った。石山本願寺のNo.2じゃないか!

 これ織田信長に、この情報売ったらどうなるだろう?手土産に『尾山御坊』周辺の地理を書いた物も作って持って行くか。加賀攻めには役に立つだろうしw



 中でも、転生し元服して一五の夜を迎えた時に、一番不可思議に思ったのはコレだ……。


~~~~~

日常生活スキル

家事 礼儀作法 計算 健脚


戦闘系スキル

体術 刀術 短刀術 弓術 棒術

投擲術 隠密術 罠


生産系スキル

商売 木工 建築 描画 地図製作


耐性系スキル

健康 悪臭耐性 空腹耐性


特殊スキル

生存率強化 超回復力 無限収納 1日10貫文

〇〇〇生成 想念力 一撃必殺 サバイバル術

近未来兵器召喚 生活物資召喚


称号

転生者 下克上

~~~~~



 『コレって一体何じゃろう』と、最初は頭を捻ったが転生前の知識を思い出せたお陰で技能スキルと言うことを思い出せた。って、この世界ってスキルがあるのか?戦国らしい時代にスキル?なんか作為的なもの感じるな。


 記憶にある限りの生活してきた中で、全く身に覚えの無い技能ものもある。ただ、『下克上』だけは戴けない!。『する方』なのか『される方』なのか、分からないし。

 それにこの『1日10貫文』っていうのは何?時間経過型の技能なの?それとも日付経過型技能?それに『近未来兵器召喚』……これ一番危ない奴だ、使用の際は気を付けないと……。

 『生活物資召喚』は日用品とかを取り寄せれるということかな?


 兎にも角にも『地図製作』で加賀の詳細地形図を作って、織田信長に謁見してみるか!

 あ、城や砦の位置も記しておいた方が、褒美を貰いやすくなるかなw温泉の湧き出る場所も印を付けておくかなw

 大聖寺城の南東『山代温泉』、山代から北西に有る『粟津温泉』、現在居る場所だな。大聖寺城から北東の柴山潟と呼ばれる地に『片山津温泉』と、温泉が採掘出来る場所を示しておくのも良さそうだ。

 抜け道になる場所も書いておこうw



 元亀2年【1571年】5月


 それから、那谷寺跡で坊さんと会ってから、約1年程経過し準備が出来たので、南に向かうことにした。大聖寺城を越えて越前芦原に入ることが出来れば、第一段階の完了だ。

 たしか此処も温泉地だったよな?そこから北之庄、鯖江、越前国府と移動して山越えで近江に入り、そこで2~3日逗留かな。まてよ、敦賀に入ってそこで2~3日逗留して近江へ入国でも良さそうだな。

 近江に着いたら、身体を十分に休めた後、岐阜か安土に向かい住む場所の確保だろうな。その頃には戦が終わっていれば良いんだけど。

 結構厳しい、山越えが幾つもあるみたいだ。大聖寺から越前に入る段階でもだ。

 この蒼白の刃を持つ打刀『雪華椿』【銘はなぜか彫られていた】で、道中の安全を図るしかないか。山賊とか出たら殺せるか問題だけど、覚悟は決めておいた方がいいな。



 よし、まずは大聖寺に向かおう!


新作の第一話になります。

第二話はできる限り早めには上げたいと思いますが、

期待だけはしないでください。

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[一言] 家出かな笑
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