表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の価値  作者: 無名
5/59

賢い者と愚か者5

ヤバい、早くもストックがなくなってきた。

さて、菫に愚痴を聞いてもらっていたら9:45になってしまいました。

愚痴を30分間もよく言えたものだ。

自分でも関心してしまう。

結局、スピーチを考えずじまいです。

手詰まりです。

どうしよう・・・。

こうなってしまったらもう遅い。

ノリと勢いで何とかなる・・・はず。

そうは言ってもやはり不安だ。

最低限まともなスピーチをしよう。

よし、考えよう。


10:00になりました。

結論から言うと無理でした。

当たり前だ。

まあ予想通り。

諦めていたからそこまでつらくない。

そんな事よりこの場所から早く逃げたい。

スピーチをする人という事なので席がクラスの人達と違って、教師陣が座っているところにある。

寝れない。

こういう式典とかすごく眠くなる人種だからつらい。

勘弁してください。

あっ、校長先生らしき人物のスピーチが終わった。

例によって例のごとく校長先生らしき人物はカンペを見ながらのスピーチだった。

羨ましい限りである。

んっ?誰かが背中をつついてきた。

誰だ?この美人な先生。

えっ、次は俺?

早くない?

わかりました、だから背中を押さないで。

そういえばこの学校、男の先生いないな。

まあいいや。


はい。

ステージの上にきました。

とりあえず挨拶をしておきましょう。


「皆さんこんにちは」

さて、次はどうする。

自己紹介だ。


「1年生次席、黒崎氷雨です」

ここからは流れと勢いとノリでやるしかない。


「主席の代わりにスピーチをすることになりました。

なにぶん決まったのがつい先ほどの事でしてね。

だから、全くスピーチの内容を考えていません。

仕方ないと思います。

さて、何について話せばいいのでしょうか。

話題も何もないんですよ。

もう時間さえ潰せればフリートークでもいいですよね。

そうですね、そういえば昨日コンビニ弁当を食べました。

食品の表示を見るとですね、なかなか栄養に気を遣っているんですよ。

コンビニ弁当は栄養が悪いといいますけどそうでもないです。

何事も知らずに語り過ぎるのは良くないことなんだなあと思いました。

ということで、変に語り過ぎるのはよくないんでコンビニ弁当についてはこの辺でやめときますね。

では次は・・・・・・」



頑張りました。

なんとか5分間という与えられた時間を潰すことができました。

流石、俺。

しかし癒し系先生に呼び出しをくらってしまった。

まあ、仕方ないよな。

結構前半から敬語が崩れていたからな・・・。

途中から意味不明過ぎるし・・・。


評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ