悪役令嬢の姉は、脇役ではいられなかった
以前書いた短編「悪役令嬢の姉は、脇役だと信じたかった」の続編と言うか、王子視点と言うかなお話です。
前作を読む事をお勧め致します。
―『無色のアリス』。
それは、魔法を使う者が当たり前の世界で、たった一人、魔法を使うことの出来ない少女、アリスが、自身に秘められた過去を紐解き、世界の闇に立ち向かう、というストーリーを軸とした、恋愛アドベンチャーゲームのタイトルである。
そして、そのゲームおけるメイン攻略キャラクターは、物語の舞台となる魔法大国「クリアス」の第一王子、フランツである。
共通ルートとして、まず主人公であるアリスが十五歳の誕生日を迎えて、教会によって魔法の判定を受けたことにより、この国で唯一、魔法を持たない者として認識されるところから始まる。
そして、諸外国に対しても魔法大国として名前を売るクリアスとしては、まさか自国から魔法を持たない初めての存在を生み出す訳にはいかず、その存在を秘匿として、アリスに特別学校に編入する資格を有する、などと言って騙し、その存在の研究と共に、彼女に魔法を与える事を目指して行く事となる。
そうして、ほぼ軟禁状態で城と魔法の研究施設に押し込まれたアリスは、各攻略キャラクター達と知り合い、選択によってそれぞれの物語へと分岐していく。
フランツの物語は、家族に突如として連絡すら断たれた事にショックを受けたアリスが、城の裏庭で泣いている所にフランツがやって来た出会いから、交流を深めるようになって以降からスタートする。
外を闊歩する魔物を倒して経験を得るなど、様々な実験を繰り返すも、アリスに魔法が目覚める様子はなく、落ち込むアリスに、フランツは、子供の頃、城内を探検している際に見つけた古文書に、「力を求める者よ」などと言う、興味を引かれる文言があった事を思い出し、もしかすると何かヒントになるかもしれないと提案し、アリスと共に古文書を探し出し、その解読に取りかかる。
結論として、二人はアリスが魔法を使えない、否、魔法の元素とも呼ぶべき力を持っていた、古代人の末裔である事を知る。
クリアス王家よりも長い歴史を持つ古代人は、魔法ではない、超能力とでも言うべき力を持っていた。
魔力を使わないその能力は大きく、凄まじい力であったが、代償として命を削る為、そのリスクを軽減すべく開発されたのが魔法であり、現代の人間が扱う力だという事が判明する。
驚愕する二人の前に、古文書を最後まで読み解いたが為に、封印されていた、魔法を作ることに反対していた古代人が目覚める。
彼は、魔法は歪であり、いずれこの世の魔素をすべて吸いつくし、星を滅ぼしてしまうであろう事が想像出来る為、今すぐ魔法を扱える者を滅ぼさん、と言って立ち去って行く。
二人は王に報告し、古代人の男を倒す事を決めるが、彼の扱う強大な力の前に、軍も意味を成さない。
アリスは、古文書に書かれていた超能力の扱い方をマスターする事に決め、彼を自らの手で止めると主張する。
そして、超能力を手にしたアリスは、古代人の男を止め、また世界からすべての魔法を消しさる事に成功する。
アリスとフランツは、その日から、二人で魔法を失くしてしまった理由について説明し、星と共に共生すべく、訴えかけて行く行脚に出る。
初めは非難されていた二人だったが、徐々に世界に受け入れられて行き、最終的には幸せに暮らす……。
これが、主なフランツの物語である。
悪役令嬢マーガレットは、アリスへの嫉妬に駆られ、まだ平和な頃は、小さな嫌がらせを行うのだが、古代人の男が復活してからは、彼の言葉に乗って、家を出てしまう。
その為、世界の敵に回ったと見なされ、最終的に流刑となるのである。
果たして、国に相談もせず結果として魔法を封印したアリスと、どちらが悪いのかは、プレイヤー個々人の価値観によって別れるかもしれないが、少なくとも、このゲームの物語においては、正義はアリスにあり、マーガレットは悪役だった。
これが、ゲームであれば動かしようのない事実であり、真実である。
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「怖がらなくて良いんだよ、俺の愛しいロゼ」
「……殿下」
フランツの、一人の部屋にしては大きい、そして大国の第一王子としては小さい部屋の中央に置かれた、天蓋付きのベッドに腰掛け、フランツは真っ青な顔色のままの、最愛の婚約者の髪を、うっとりとした表情で撫でていた。
ローゼマリーは、二回目に会った時から、フランツの最愛の人だった。
初めは、婚約者と聞いても、家柄だけで納得し、自分の立ち位置から言っても、妥当な所だろうと、それしか考えていなかった。
フランツは、酷く冷めた子供だった。
何をしても簡単に出来てしまい、習う前からすべてを理解している。
その状態で、子供でいる事は不可能だったし、フランツ自身も、それで良いのだと思っていた。
そんな彼は、ゲームであれば、自由を抑制されながらも、強く前向きに、それでいて自由に夢を語るアリスに心惹かれ、また彼自身の夢を抱いて行き、彼女を愛する事になるのだが、この世界の彼は、ローゼマリーにそれらを与えてもらった。
病気で倒れたと聞いたが、すぐに治ったと連絡が入る。
フランツは、てっきりこのまま婚約セレモニーをやり直すのだろうと思っていたが、彼の予想は外れ、彼女の妹が、彼の婚約者へと変更された。
しかも理由は、本来婚約者となるはずだった彼女自身が、もしまた身体を壊しては、正妃としての職務を全う出来る自信がないから、と言った事だったと言う。
実際、ローゼマリーのり患した病は、未だ解明されざる所が多い。
その理由に、フランツは納得したが、一方で興味深く思っていた。
事実、彼と同じくらいの年の子供で、彼と同じレベルで思考出来る人間は、他にいなかったのだ。
すっかりローゼマリーに興味を抱いてしまったフランツは、婚約者であるマーガレットに会いに行く、という口実を持って、ローゼマリーに会いに行った。
一度目に会った時は、しおらしさを装いながらも、強かで我儘な、貴族の令嬢としては一般的な少女だ、という印象しかフランツは抱いていなかった。
しかし、病気を乗り越えた彼女は、何か思うところでもあったのか、すっかりその様子を一変させていた。
ー先日は、大変失礼致しました。殿下の顔に泥を塗ってしまう事になりました。
その表情は、本当に申し訳なさそうで、何の打算も、フランツは感じなかった。
その事に驚きながら会話を進めて行くと、自然とマーガレットの話題に移る。
すると、彼女はパッと花が咲くような、可愛らしい笑顔を浮かべ、妹は私の自慢なのだ、とか、妹を本当に愛しているのだ、とか、嬉しそうに教えてくれた。
フランツは驚いた。
他人とは、家族であっても権力で繋がっていて、無視できないものだ。
少なくとも、自分はそうして生きて来た。
その中に、愛がないとまでは思わないが、少なくとも、それは希薄なものだっただろう。
それを、フランツは寂しいとも思わない。
いや、思っていなかった。
しかし、彼女の、妹が愛おしい、という顔は、羨ましく思った。
いいや。その、彼女自身が欲しいと思った。
だが、その方法が分からない。
フランツは狂喜した。
自分に、分からない事があるとは、思った事もなかった。
分からない事は、知らない事は、しかも、その為にどう道筋を歩めば手に入れるかすらまったく分からない事が、こんなにも心躍らせ、生きる事を楽しくさせてくれるものだなどと、フランツは知らなかった。
色々と考えたフランツは、彼女は家族の事を話す時にそういった表情をする事に気付き、このままマーガレットと結婚すれば、義理の弟になる自分を、彼女が愛してくれるだろうという結論に至った。
彼女が、自分を愛しい弟で、自慢だと、幸せそうに語る未来を思うと、そう悪くはないと思えた。
しかし、それから数年が経ち、フランツは気付いた。
それでは足りないのだ。
ローゼマリーのすべてが欲しかった。
その笑顔も、優しさも、哀しみも、怒りも、虚無も。
その身体も、心も、ローゼマリーの名を冠するもの、そのすべてが。
フランツは、自分の異常性に気付いた。
嫉妬深いでは済まされない。
ローゼマリーと、必要最低限の会話をしただけの庭師を叩き殺したい、など、優しいローゼマリーに嫌われてしまう。
フランツは、そんな欲望を抑え、当初の予定通りに収まる事に決めた。
義理であっても、弟でいれば、ローゼマリーは自分を愛してくれる。
それで良いのだ、と。
そして、ゲームであれば物語が始まった日。
フランツは、ローゼマリーからすれば、気付いてほしくなかったのかもしれないが、ローゼマリーが、自分がアリスと言う少女と話していると、様子を窺うようにしている事に気が付いた。
フランツは、もしかすると、彼女がアリスに嫉妬してくれているのでは、と一瞬だけ思った。
だが、ローゼマリーは、自分を妹の婚約者、或いはこの国の第一王子としか見ていない。
そのような事はあり得ないと、誰よりもフランツ自身が分かっていた。
フランツは血が滲む程唇を噛み締めながら、それは勘違いだと言い聞かせ続けていた。
地獄のような日々であった。
それでもフランツは、アリスと会う事がやめられなかった。
アリスと話している間だけは、ローゼマリーが自分を見てくれている間だけは、彼女が自分を、男として愛してくれているのだと、そう思う事が出来たから。
それは麻薬のように、フランツの内を満たしていた。
それが決壊しそうになったのは、マーガレットに、自分の想いを勘付かれた時であった。
賢いマーガレットは、フランツが自身の姉に抱く想いが恋慕、或いはそれ以上の執着心であると気付き、自分はフランツを愛してはいない、と言う事を伝えた。
マーガレットとしては、最愛にして尊敬する姉の方が、第一王子の婚約者として相応しく、また王妃の座にも相応しいと考えていた。
フランツが、姉を愛しているのならば都合が良い。
姉ならば、家柄から言っても人柄から言っても、周囲から文句が出るはずもないし、フランツが姉を愛していると言う事実があれば、余計揺らぎのない未来になるだろう。
そんな打算の元に、マーガレットはフランツに自分の思いを明かしたのだ。
それは、麻薬すら越えた。
パンドラの箱か。
或るいは、イヴの食べた知識の実か。
フランツは、気が狂いそうになった。
他に、考えられる事はない。
しかし、一方で分かってもいるのだ。
マーガレットを心配しての事でないのなら、他に何か懸念事項があって、フランツとアリスの交流を窺っていたにすぎないと。
事実、それを証明するかのように、ローゼマリーは、一定の時期を過ぎると、ぱたりと様子を窺いに来なくなった。
もう無理だ、とフランツは思った。
こんな狂気を抱えて、自分は理想の王子を貫く事は出来ない。
優しい弟の顔をして、いられるはずもない。
フランツはやがて、すべてを諦めた。
いや、ただ一つ。
ローゼマリーだけは、手に入れようと決めた。
心が手に入らないのなら、それでも良い。
自分には権力もあり、また、彼女を強引にでも手に出来るだけの情報もある。
フランツはそして、ローゼマリーを手にすべく、行動を開始した。
そもそも彼は、そろそろローゼマリーにも縁談を、と持ちかけた貴族や有力者達すべてに待ったをかけていた。
ローゼマリーは、落ち着けて良いな、くらいにしか思っていなかったが、実際に彼女の言い訳が通じていたのはたった一年か二年程度であり、それ以降は、フランツの手によって、縁談がストップさせられていただけだった。
その事実をフランツはもみ消していたが、人の口に戸は立てられない。
一部では、フランツがローゼマリーを欲しているのでは、と言われていたが、この時点でのフランツにとっては、その噂すら都合が良かった。
それらの噂を再燃させ、彼は外堀を埋めて行った。
ただ少しばかり厄介な、自分の恋人面をしているアリスの耳にだけは、入らないようにして、準備を進めていた。
利用した事自体は悪く思っていたが、アリス自身を、フランツは信用してはいなかった。
時々探るような、機械的な言葉を発する彼女が、フランツは嫌いだった。
貴族以上に、己を嘘で塗り固めた女。
それが、アリスへの印象だった。
もしもアリスに勘付かれれば、ローゼマリーの耳に入ってしまう。
それは避けたい。
そう思って、慎重に事を進めた。
すべては上手く行った。
その結果が、現状であった。
フランツの腕の中には、ローゼマリーがいた。
アリスは、放心したように与えられている部屋へと戻っている。
あれから一度も会っていない。
あのまま、きっと国の研究材料になるのだろうが、一切問題はない。
フランツは幸福だった。
ローゼマリーが、自分を愛する事は一生ないのだろうと思いながら、それでも、すぐ側にいて、いつでも触れられて、抱きしめられる事は、彼にとって幸福だったのだ。
ただ、少しばかり彼は気にかかっていた。
何故、ローゼマリーはアリスとの交流を見守って、いや、見張っていたのか。
そして、今もなお怯える彼女は、自分に怯えている様子ではない。
それでは、一体何に怯えているのか。
フランツは、強くローゼマリーを抱き締めると、耳元で優しく囁く。
「何に、怯えているんだ。俺のロゼ」
「……」
「俺が、怖いか?」
「…いい、え。殿下。そうではありません」
掠れた声で、彼女は首を横に振る。
何かを口にしてしまえば、死んでしまう。
そのような空気に感じた。
フランツは、彼女の肩を撫でる。
ここに確かに存在している事を確かめると、フランツは胸を撫でおろした。
「では、何に怯えている?」
「怯えてなど…」
「俺とアリス…いや、アリスに関係する事か?」
「っ!!」
ビクリと全身が揺れる。
当たりか、と思いながら、フランツは二、三質問を投げかける。
怯えきったローゼマリーだったが、フランツが、絶対にローゼマリーを危険な目には遭わせないから、と告げると、真っ青な顔で、弱々しく、それでもしっかりと彼女はようやく口を割った。
ローゼマリーが語ったのは、前世の記憶。
そして、ゲームの知識だった。
怯えていた理由についても話した。
ゲームの知識があれば、確かにこの国、いや世界の覇権が奪える可能性がある。
すべてを聞き終えたフランツは納得した。
確かに、クリアスは多少強引な手段で情報を引き出す事がある。
ローゼマリーがそれなりの地位にいなければ、間違いなくその強引な手段により情報が引き出される事になっていただろう。
いや、彼女の地位にいてさえ、そんな目に遭っていた事は間違いない。
それ程に重い情報であった。
けれど、今やローゼマリーはフランツの物だ。
フランツの物を傷付ける事は、決してフランツは許さない。
その相手がどのような相手でも、権力者でも、決してフランツは折れない。
とは言え、ローゼマリーから聞いた情報をまとめれば、そこまで無理をしなくても、ローゼマリーを守る事が出来るのは明白であった。
フランツは口元を緩める。
もしも自分が、そのゲームと同じ人生を歩んでいれば、目の前の彼女が転生なる経験をしなければ、目の前にいるローゼマリーを手にする事は出来なかった。
平行世界にいるかもしれない、自分に限りなく近い自分に、自慢してやりたい気分だった。
彼女は、俺だけのローゼマリーだと。
「すべてを話してくれてありがとう、愛しい人」
「わ、私、殺されないのでしょうか…?まだ、隠している情報があるとは、思わないのですか……?」
「何故、そのような事を。俺は、貴女が嘘をつくなんて思っていないよ」
ちゅ、と軽くローゼマリーの額に口づける。
ローゼマリーは、恐る恐る視線を上げ、ようやく、あれから初めて、目が合う。
彼女の心が壊れる事すら考えに入れていたフランツは歓喜する。
これは、もしかすると、完全なる彼女を、あの日の愛おしげな笑顔をすら、手にする事が出来るかもしれない、と。
そのような事を、今悟られては、折角の芽を潰してしまう。
フランツは表情を引き締めると、優しげに笑って言った。
「安心して大丈夫だ。貴女はすべてを話してくれたのだろう?ならば、問題ない。古代人も、亡き前王の遺児も、滅ぼした敵国の生き残りも、神だろうと、貴女のもたらしてくれた情報があれば、退けられる。この国が滅びる事も、貴女が害される事も、決してあり得ない。だから、安心しておやすみ。一度も、眠っていないのだろう?」
緩やかに頬を撫でると、ようやく、ローゼマリーがホッと息をつく。
そして、フランツの手によってベッドに寝かされ、薄い瞼を閉じる。
しばらくフランツが頭を撫でていると、やがて規則的な寝息が聞こえてくる。
フランツは、或いは悪役か、と言った怪しげな笑みを浮かべると、そっと彼女に口づけを落としてから立ち上がる。
「何もかも、すべてのキッカケはあの女だったか。利用して悪かった、などと思うのではなかったな。俺の愛しいローゼマリーを怯えさせた全ての、諸悪の根源は、あの女だったのだからな。…優しい王子様を演じるのは、もう終わりだ。俺の全てを守る為に、あの女は不必要だ。速やかに……消してやろうか」
音を立てずに、フランツは部屋を後にする。
その後、彼が何処へ向かったのか、何をしていたのか、ローゼマリーは何も知らない。
そう、彼女が知ってはいけない。
ローゼマリーが気にしていたのは、自分の情報がどこまでも引き出され続け、なくなっても信じて貰えず、拷問を受ける事を恐れていただけではなかった。
フランツには分かっている。
優しい彼女は、その知識を持って、アリスを排除する事を躊躇っていた。
それが最も確実で、スマートで、速い手段だと、分かっていたはずなのに。
それならば、すべての汚れ仕事はこの俺が請け負おう。
フランツは鬱屈とした笑みを浮かべた。
ローゼマリーの心も身体も、いつまでも清く、美しく有り続ける。
その代わりに、フランツが代わりに汚れて行くのだ。
その汚れは、ローゼマリーを守れた証し。
何と、仄暗く、甘美な響きだろうか。
フランツは思った。
知らなければ、それは現実ではないのだと。
何もかもを見ない振りをして来たローゼマリーならば、例え想像したとしても、気付くまい。
だから、大丈夫だ。
何、嘘には慣れている。
貴族社会など、嘘と欺瞞に溢れている。
だからこそ、清く美しいローゼマリーだけは、守らなくてはならないのだ。
フランツは嗤った。
ああ、ようやく手に入れた。
これが、俺の「夢」なのだ、と。
その日から、時折風に乗って、女性の悲鳴が響くようになったと言う。
そして同時に、一人の女性が姿を消した。
嘘か真か。
それを知る者は、数少ない。
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―『無色のアリス』。
それは、魔法を使う者が当たり前の世界で、たった一人、魔法を使うことの出来ない少女、アリスが、自身に秘められた過去を紐解き、世界の闇に立ち向かう、というストーリーを軸とした、恋愛アドベンチャーゲームのタイトルである。
しかし、似て非なる世界である此処は。
果たして、ハッピーエンドに決着したのか、否か。
それは、神にも分からない。
一応、ローゼマリーさんの愚か行動、愚か思考へのフォロー兼説明を入れました。
ゲーム通りに進めたかったのは、情報漏えいとか、拷問を受けるのが怖かった的な。
それでも馬鹿な女だな!と思う方もいらっしゃるとは思うのですが。
そして王子なのですが、作者は未だに苦手です。
読者の皆さまは、こんな王子、如何でしょうか?
作者は全力で遠慮します。