表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話 妹からのメッセージ

「遼、まだ起きなくていいの?」

 ドア越しに母親の声が聞こえる。

 どうやら俺を起こしに来たようだ。

 目覚まし時計で時間を確認すると、まだ時間には余裕があった。

「十分後に起きるよ」

 母親に聞こえるように、大きめの声を出す。

「そう?ちゃんと起きるのよ」

 一言残して、母親が階段を降りて行った。

「とはいえ、目が覚めてしまった」

 二度寝をしようとしたが、今日は不思議と目が冴えている。

 少し早いが起きることにした。

 俺の名前は朝倉遼あさくらりょう

 特に目立った特技のない、普通の高校生。学年は二年で、来年は受験が控えている。

「取り敢えず、制服に着替えるか、ん?」

 電気を付けようとするが、パソコンがシャットダウンされておらず、明かりを放っていることに気づく。

「……昨日、消さなかったかな……」

 シャットダウンをしてから寝たつもりだったのだが……

 まあ、思い違いか。

 まだ寝ぼけているのかもしれない。特に気にすることなく、机へと向かった。

「あれ、涼香すずかからメールが届いている」

 涼香は、俺より歳が一つ下の妹。高校一年で、同じ高校に通っている。

「珍しいな、涼香からメールなんて」

 不思議に思いながら、メールを開ける。

「何だこれ?」

 本文に書かれていた文は、更によく分からなかった。


『世界に隠された二つの秘密を探して』


 件名は特にない。

「何かの流行か?」

 不幸の手紙みたいな。

「んー、でも涼香がそんなことするかな?」

 あまりこういうことをする性格ではない。

「考えていても仕方がないか、直接聞けば分かることだし」

 俺はパソコンを閉じ、制服へと着替えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ