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ぶどうの話をしよう  作者: あいなめ
2022 雑感
9/79

デラウェアは安いのか (後書き: 安いのは安かった!)

 昔は、庶民のぶどうというと、デラウェアでした。

 そして、今でも一番安いぶどうというと、デラウェアになるでしょう。しかし、本当にデラウェアって安いのでしょうか。


 価格調査は色々あるでしょうが、小売物価統計調査のデータを基にしたグラフがありまして、それで最盛期の底値を見てみますと、デラウェアが1600/Kg、巨峰が1850/Kg程度となっています。つまり、デラウェアと巨峰で値段は2割も違わないということです。

 でも、バック売りの値段を見ると、やっぱりデラウェアは安いですよね。


 そこで粒の大きさを考えてみます。去年撮ったブラックビートとナガノパープルの写真です。

ブラックビート

挿絵(By みてみん)

ナガノパープル

挿絵(By みてみん)


 ナガノパープルの方が粒は小さめですが、粒の大きなぶどうの場合、500円玉より大きいぐらいになります。500円玉が直径26mm程度ですので、大きいものは直径30mmにもなるということです。

 これに比して、デラウェアの粒はどうでしょう。まあ直径10mmぐらいかと思います。直径比が3倍ですから、体積比で考えると3x3x3の27倍、つまりブラックビートの粒はデラウェアの約30粒分にもなる、ということなのです。

 ブラックビート3-4粒食べると、デラウェア100粒以上食べたのと重量的には同じことになってしまいます。もう、ぶどうとしての存在量が全然違うのです。

 みかんやなしでも、サイズでS/M/L/2Lとかありますが、見た目あんまり違いは無いなあと感じてしまいます。でも、重さで見ると大きな違いになるのですよね。


 というわけで、デラウェアが安く見えるのは、房売りした場合の重量が大粒ぶどうに比べて圧倒的に少ないため、そう見えるのだ、ということになります。

 これはシャインマスカットでも同様で、粒が20mmにも満たないような房もあれば、30mmになるような房もあります。これらも、粒の重量比でいうと3倍ほどにもなってしまいます。粒の大きさまで考えないと、値段に騙されてしまいかねません。


 なお、大粒ぶどう1粒がデラウェア30粒分の重量があるとして、それを食べた満足度が30倍あるのか、というとそれはまた別問題です。大粒ぶどう一粒は、あっという間に食べきってしまうでしょう。ならば、ちまちまとたくさん食べた気分になれるデラウェアの方が、という考えたもあって当然だと思います。

 ただ、デラウェアはとても安いんだよ、という認識は改めた方がいいと思うわけです。

8/10 今日とあるスーパーに行ったんですけれど、ぶどうの季節の到来を感じさせるように、かなり多種のぶどう(10種類以上は軽くある)が並べられていました。

その中で、デラウェアの大盛が… パックになんと4房入って600円代。巨峰とかブラックビートも小ぶりの房が5-600円で出ていましたが、重量だけ見ても、それとは比べ物にならない。


うーん。安いデラウェアは安かった!

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歌川 詩季さまからの頂き物です。
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― 新着の感想 ―
[一言]  あのふたつは別物ですよね(笑)  みかんとオレンジみたいに、ぶどうとグレープって感じ。
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