糖度はどのぐらい必要か
さて、では実際糖度がどれぐらいあればよいか、というと。これからは全く個人的な感想になってしまうのですが。
あるぶどうのブランド管理で、糖度18度以上、というのを条件に入れていたものがありました。では18度が実際にどれぐらいの甘さか。
多分みなさんご存じ。デラウェアの糖度っていうのが、実は18度ぐらい、という話が有ります。デラウェアって実はそれなりに甘い方のぶどうなのです。この甘さを一つ基準になると思います。
おおむねの感覚なのですが、緑のぶどうよりも紫のぶどうの方が全般に糖度が高いような気がします。シャインマスカットはその意味でちょっと糖度が低めなのですが、それを補って余りあるさわやかなマスカット香を持っています。なお、シャインマスカットは熟すとどんどん糖度が上がるのですが、同時にマスカット香が失われて行ってしまうということです。本当に甘いシャインマスカットって食べたことないんですけれど。
さて、シャインマスカットの最低基準がどのぐらいか、と考えますと16度ぐらいじゃないかなあと思います。これを割ると、育ているのに失敗したか、あるいは未熟な房か、という感じがします。特に未熟なのは致命的で、単に甘さが欠落しているというだけではなく、渋みやらそういった雑味が強く感じられて、味を楽しむことが出来なくなります。
18度ぐらいあれば、シャインマスカットは十分美味しく食べられると思います。そのマスカット香。良いシャインマスカットなら、食べた後何分も口の中にさわやかな香味が残ったりします。そういう良い房を食べられたら、本当に幸せになれます。でも、良くないシャインマスカットに当たる事も少なくはないんですけれど……
紫のぶどうですと、これより少し高めの糖度のものも存在します。20度になると、かなり甘いぶどう、22度にもなればとても甘いぶどう、という感じです。
ナガノパープルは比較的糖度が高いぶどうで、非常においしく食べられます。個人的に好きなのはブラックオリンピアで、これは取れれば必ず取ってきます。これも20度超えの糖度だと思います(去年はまだ糖度計が無かったので、今年は測ってみる予定)。
巨峰や藤稔は、多分少し糖度が低めなのですが、そこは酸味やみずみずしさとのバランスで味わい楽しむ種類、ということになるんでしょう。
Web上の記述ですが、先に触れた高級ぶどうの「ブラックシャインマスカット」は、なんと糖度30度にもなるものがあるそうです。いったいどんな味がするんでしょうね。