ぶどうの買い方
さて、ぶどうを買うには。当然いくつかの方法があります。
普通は、青果店やスーパーなどの店頭で買うもの。一番身近ですが。ただ、店頭で表示されるのは品種と産出県ぐらい。農家さんが違うと、品種が同じでも全然違うものになったりします。ですので、食べてみないと判らない。美味しくても、同じものをまた手に入れられるかどうかは判らない。
一般的ですが、同時にリスキーな方法でもあったりします。
次に、ぶどう農園から通販で購入すること。今ではネットでぶどう園から直接購入することもできます。高名なぶどう園から、珍しいぶどうを選択して購入することもできます。場所によっては、脱落したと思われる粒をよって安価で提供していることもあります。
現地に行くことができないような場合、有効な手段なのですが、やはり現物を確かめられないという点はあります。いつ収穫した房か、というのも多少不明確ではあります。ですので、通販をする場合にはあまり期待は持ちすぎず、かつここは信用できる、と思えるぶどう園に当たったら、リピーターになるのも良いのではと思います。
この点、通販に類似していますが、ふるさと納税の返礼品は(検索でよく出るのですが)、ちょっと不安が大きくなります。ふるさと納税自体のトラブルも聞く話ですし。
多分ぶどう園に直接出向いて、そこでぶどうを買ってくるのが一番だと思います。粒が小さいとか、何らかの難がある場合でも、納得して買ってくるのであれば不満は出ませんしね。ブラックシャインマスカット、買いに行ってみたいなあ、と思う事はないでもなく。
大きなぶどう園でなくても、ぶどう産地で栽培農家さんが出店というか店頭販売していたりすることがあります。梨で有名な稲城では、ぶどうも栽培されていて、それらを併売していることも多いです。こういったところでは、少し難ありの果物は値引いてくれたりすることもあるので、美味しいものを割安で手に入れられれば、繰り返し(例えば翌年とかでも)購入するのはありかと思います。まあ、ぶどう名産地の大手農園に比べると、品種には制限が出て来てしまうでしょうけれど。
私が利用するのは、摘み取り園です。摘み取り園には、ある程度常設しているところもあれば、うちのそばの様にあるきまった日に一斉にお客さんを入れるところもあります。いずれも、多少割安になることもありますが、一番は摘み取り体験(実際には、ハサミで切るんですけれど)が出来るという事で、子供連れには楽しいアトラクションの一つとなり得ます。ただし、摘み取るぶどうは自分で選ぶわけで、あまりおいしくないのにあたっても、それは自己責任という事になってしまいます。一応あまりに時期を外れたものは選ばないように指示してくれると思いますが、素人は収穫の最適時期を判断できるわけではないので、その点もリスクになります。
上に出した稲城の農園にも、摘み取りをさせてくれるところがあったと思いますが、あとは芦ヶ久保の果樹農園村とか、ずっと昔の子供の頃に行ったことがあります。こちらは観光農園という感じで、時間を決めた食べ放題の他に、お金を払ってお土産を持って帰る、ということも出来るようです。そのときには、巨峰が食べられる、と期待していったんですが、時期が遅くて(シャインのつかない)マスカットしかなかったんですよね。確か。
うちのそばの摘み取り園は、開園日を決めて、そこで順番にお客さんを入れて摘み取ってもらう、という感じです。開園数時間前から人が並んで(ひどいところでは、朝の5時ぐらいから)、それこそイナゴが食い尽くすようにぶどうを摘み取って行ってしまいます。短いところでは半日で終了、になります。
開園は基本的に土曜日(余りがあればプラス日曜)となるので、房を個別に収穫時期を調整することはできず、自己責任での判断の重要度も高くなります。やはり、収穫前に雨が続いたりすると、水が多く溜まって味が薄くなるような気がしたりします。ある程度晴天が続いた後の方がやっぱり美味しい気がします。
また、どうしても沢山取りすぎるきらいもありますね。地域が同じなので、開園日も重なる事が多く、複数の農園に足を運びにくい、という事もあります。まあ、やはりお気に入りの場所、というのはできるもので、リピーターが多いのだと思います。
房の形としては、必ずしも整っているものを選べるわけではないので、贈答用には向かず基本は自家消費になるのですが、まあそれでもコストコのぶどうに比べるとずっとしっかりしていますけれど。
実は、今年の摘み取りはもう早いところでは始まって(あるいは終わって……)いるようで、こんなものを書いている間に、すっかり出遅れてしまいました。まあ、メインは今週末なので、そこで勝負になるのですが……




