第一話 オレたち、もしかしてダサすぎじゃね?
「で、あるからしてこの文章は私ならこう解釈しますね。」
キーンコーンカーンコーン
ここで区切りよく授業終了のチャイムが鳴った。
授業の後半が、ずっと教員の持論や感想ばかりで退屈だった国語の授業も終わり、昼休みとなった。
疲れたぁ。腹減った・・・。
そんなことを思っていると、俺の席に近づいてくる生徒がいた。
「おい秋、飯食いに行こうぜ!」
「春人か、あの授業の後なのによくそんな元気があるな」
こいつの名前は春人、俺の親友で、幼馴染でもある。
「そりゃまあ、寝てたからな!」
「相変わらずだな、春人は。それでテストの点数はいいんだから、羨ましいよ」
春人は、ほとんど勉強もしていないのにいつもテストで平均点以上を取っている。おまけに運動も出来て顔もいい。俺とは正反対だ。
でも、気も合うし明るくて良い奴だから、春人と一緒にいると楽しい。
「まぁまぁまぁ、そんなことより腹減ったから早く行こうぜ!秋!」
「あいよ、それじゃあ行こうか」
そんなこんなで、先程の退屈な授業のことや、互いの好きなゲームの話をしながら、
俺たちはいつも昼食を食べる時に使う、学校の屋上へ向かった。
「相変わらず鍵は空いてるんだな」
「屋上は解放してないって言っても、鍵が空いてるんじゃあまり意味ないよね」
「それな」
いつも通り駄弁っていたら、屋上内の定位置についた二人は、弁当を広げる。
「お、秋の弁当うまそ~!」
「春人は今日時間なかったの?」
「そうなんだよ、寝坊しちまってな~」
俺の弁当は、卵焼きにから揚げ、たこさんウインナーとブロッコリーだ。あとおにぎり。
対して春人は、コンビニ弁当だ。春人は料理がうまいので、いつもは自分で作っているが、今日は寝坊して弁当を作る時間が無かったみたいだ。
「卵焼き一つ上げるよ」
「お、サンキュ!助かるわ!」
「別にいいよ。俺一人が食うにしては量多いし。」
それから最近はまっているラノベやアニメの話をしながら、二人で昼飯を食べた。
・・・・・・・
「あ~、もう腹いっぱいだ~!!」
「食べ過ぎだろ。結局、俺卵焼き一つとおにぎりしか食べてないぞ」
「わりぃわりぃ」
「まあいいよ。俺そんなに食べるほうじゃないし」
それから俺たちは昼食も摂り終わり、まだ午後の予鈴まで時間があった為、二人でまた雑談をしていた。
「それでよ、じいさんが公園で立ちしょんしてたんだよ。それで・・・・あれ・・?」
「春人どうした?」
「いや、なんか急に目眩がしてきてさ・・・」
そう言い終わると同時に、春人は倒れた。
「春人!どうしたんだ春人!!くそっ、起きてくれ!!」
いくら揺さぶって声をかけても意識は戻らず、反応もない。
(くそっ、保健室に運ぶか!?救急車を呼ぶか!?)
(いや、こんなことで悩んでいても仕方がない!)
結局、救急車を呼んでから保健室に運ぶことにした俺は、救急車を呼ぶ為にスマホを取り出そうとした。
すると
「なん・・・だ?急にめまいが・・・はるとを・・助けなきゃ・・・なの、に・・・」
そこで、俺の意識は途絶えた。
閲覧頂いてありがとうございます!
本当に何にも分からず、調べずにフィーリングだけで書いている上に初投稿なので、出来は悪いです。
誤字脱字や読みづらいなど、どんなことでもいいので感想など頂けたら幸いです。