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まほうの手

作者: 鈴川愛

「もう かーたん、ひらがななんか書けない!

ママの手じゃないもん」

ぷんぷん。

「ほら、手がよごれているから、一緒にあらおう。」


洗面所にはいい香りの石けんがありました。

あれ、こんな石けん、うちにあったかな?


ごしごしごし。

あわあわあわ。

ほーら、ピカピカ!

あれれ?

手をあらったら、ママの手になっちゃった。


「わーい、わーい。

ママの手、まほうの手。

なんだって、できる!」


いつもは使えない包丁だって、この通り。

するするする。

かっかっかっ。

りんごもきれいにむけちゃった。

「わーい、わーい。

ママの手、まほうの手。

なんだって、できる!」


いつもはぐちゃぐちゃの折り紙だって、この通り。

おりおり。

きゅきゅきゅ。

あっというまにつるがおれちゃった。

「わーい、わーい。

ママの手、まほうの手。

なんだって、できる!」


ぜんぜん書けなかったひらがなだって、この通り。

かきかき。

すらすらすら。

ひらがなもカタカナも漢字も書けちゃった。

「わーい、わーい。

ママの手、まほうの手。

なんだって、できる!」


かーたんは調子にのって、ペンで自分のおててにも

かきかきかき。


ふしぎな石けんであわあわあわ。

もう一度洗うと、手はいつものかーたんの手に

もどっちゃった。


かーたんの手もまほうの手。

なんだって、できるよ。

初投稿です。

読んでいただき、ありがとうございました。

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