悪役令嬢チートで内政干渉して楽園追放されたけどハーレムでスローライフをして勘違い系ガチャでダンジョンが出てきて雨後の筍
「この作品タイトル、主人公の名前もへったくれもないわね」
「ですよね、考えてもみたら悪役令嬢でもチートでも内政干渉もしなければ、
楽園追放とか聖書の一場面みたいなのも出ませんし、ハーレムも作らなければ、
スローライフもあんまりせずに勘違い系ガチャ引かないし、
ダンジョンが出来て雨後の筍とかにもなりませんもんね」
「思うのだけど最近の作品って主人公とか登場人物の名前とか、
そういうのを植え付けるのには向かないタイトルばっかりじゃないかしら?」
「ああ、どざえもんとかアッパーンマンとかメンタル系ゴナンとか、
そういうわかりやすいのですね」
「でも小説界のアッパーンマンとかどざえもんとかメンタル系ゴナンとか、
そういうのあんまり聞きませんよね」
「仕方ないんじゃないかしら? お二人様、
だって今の世の中には連載抱えてるラノベ作家はいたとしても、
文豪らしき人はいないものね」
「文豪って?」
「とりあえず教科書にのってたり課題図書になってたら文豪でいいんじゃない?」
「なるほどそれは分かりやすいですね、で、
タイトルは回収できそうですか?」
「今からじゃ無理ね、というか、
書いた文章を他人に強制的に読ませる権利が欲しいわね」
「まあ、キャラの名前も無いような小説を読む人もいないでしょうけどね」
「そうね」「そうですね」
スローライフが雨後の筍でどうのこうのが終わった。