友達
あるLINEグループで投稿した作品です。
彼は天才だった。
世間では"彼にできないことはない"と言われていた。
だが、彼には不満があった。自分は天才すぎる。そのせいで話のできる友達がいなかった。
だから彼は完璧な友達を作った。
自分と自然に会話ができ、満足できる友達。
完全無欠…のはずだった。
彼は天才だった。
毎日、満足できる。
今まで感じなかった、友達がいる喜び。
その友達は、自分が思っているように話をしてくれる。
完全無欠…のはずだった。
彼は天才だった。
毎日不安を覚えるようになった。
友達は完璧だ。だが、完璧すぎた。自分が思っていたことしか口にしない友達は、感情というものがない。驚くような返答もせず、同じような日々が繰り返されて行く。
彼は天才だった。
生きている意味を見失った。
友達は、同じことを話す。いくら天才でもすることがなくなった。考えることもなくなった。
彼は天才だった。
それが彼を死に至らせる原因になった。
めっちゃ簡単なので駄作だと思っています。




